リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

お釈迦様の死因は?ー涅槃図の形式ー

今日も生きてます。

 

皆様溶けてませんか?

 

屋外に出ると暑くて驚きます。

 

この日差しと暑さの中、長袖長ズボンの作業服で仕事をしている方々を尊敬します。

 

私にはできないことだ…

 

 

 

 

 

さて、「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読み終わったので次の本に取りかかりたいと思います。

 

前にも紹介しましたが、この本を読んでいきたいと思います。


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日本画の画題について分かりやすく説明してくれている本です。 

 

写真は借り物ですが、いい本なので後で購入します。

 

ということで今日から「マンガでわかる「日本絵画」のテーマ」(誠文堂新光社 矢島新監修)を読んでいきます。

 

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

この本はマンガと題名に入っていますが、それほど漫画で説明されていません。文章の方が多いですね。(正直文章の方が分かりやすいかも。)

 

 

 

今日は涅槃図(ねはんず)についてです。

 

 

 

涅槃図とは?


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涅槃図というのは何かというと、↑の絵のようなものを指していてます。

 

基本的には真ん中に亡くなった釈迦が横たわり、その周りを弟子や動物が嘆き悲しんだ様子を描いたものです。

 

 

 

 

涅槃とは何か?

 

仏教の中で、煩悩をなくし尽くし、悟りの智慧(菩提)を完成した境地のことを指します。

 

釈迦や、聖者の死のことも涅槃と言います。

 

涅槃図はどこで使われるのか?

 

釈迦が亡くなった日、2月25日に寺院で釈迦の徳を思い出すための法要が行われます。(違う日にちのところもあるらしい。)

 

その法要のことを涅槃会といい、そこでは涅槃図が掲げられ、供物が供えられます。

 

そしてその涅槃図の前で読経や絵解きなどが行われます。

 

 

 

 

 

 

たくさん作られた涅槃図はいろいろなバリエーションがあります。

 


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釈迦はどうして亡くなったのか

 

天上天下唯我独尊…生まれたときの事は知っているけど、意外に知らないお釈迦様の死の原因。

 

お釈迦様が亡くなったときの様子は複数の経典にかかれています。

 

お釈迦様が旅をしている途中、純蛇という人物のキノコ料理を食べます。

 

その後、お釈迦様は背中の痛みや下痢を引き起こしました。

 

死を悟ったお釈迦様は沙羅双樹の林のすみに寝る場所を整えさせ、頭を北に、顔を西に向けて、右脇を床につけて足を重ねて体を横たえました。

 

 

描かれた涅槃図は↑の事を踏襲して描かれています。

 

 

 

 

 

変わり涅槃図って?

 

以前ブログで「死絵」を取り上げました。

あやしい死絵 - リアル絵描き日記

 


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涅槃図の構図を利用して人気役者などが亡くなったときにその人を釈迦の位置に置いて描かれたのが「死絵」です。

 

涅槃図は広く浸透していたんでしょうか?

 

他にも構図を利用した様々な変わり涅槃図が描かれました。

 


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↑は伊藤若冲が描いた果蔬涅槃図です。

 

青物問屋をしていた若冲が、お母さんの供養と家業繁栄を祈ってかかれたとされます。

 

大根を釈迦に見立ててますね。

 

 

 

 

 

仏教の絵にもルールがたくさんありそうです。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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あやしい最終兵器彼女

今日も生きてます。

 

暑いですね。

 

気を抜いて溶けないようにしましょう。

 

 

さて、「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んできましたが、なんと今日は最終回です。

 

そして昨日と同じく漫画からです。

 


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高橋しんさんの「最終兵器彼女」のちせです。

 


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最終兵器彼女」のあらすじ↓

(Wikipediaより引用)

 

 

北海道のある街で暮らすシュウジとちせ。ちせは以前から好意を抱いていたシュウジに告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まり、二人は静かに愛を深めていく。

しかし、ある日、謎の「敵」に街が空襲される。戦火から逃げるシュウジが見たのは、腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やし「最終兵器」と化して敵と戦うちせの姿であった。

戦争が激化していくにつれ、ちせは力が暴走していき、肉体も精神も人間とはほど遠いものとなっていく。

一方、シュウジの周りでは親友や女友人、先輩たちが次々に戦禍で故人となっていく。

壊れていく世界。壊れていく愛。シュウジはちせを連れて街を出る。

 

最終兵器彼女はアニメを少し見たことあります。

 

腕を武器に変え、背から鋼鉄の翼…

かっこいいですね~


人間のからだとメカがミックスされているのってかっこいいですよね。

 

個人的には戸川純のレーダーマンの腕だけメカの衣装も好きです。

 

創造の世界で金属むき出しの機械感ってレトロ近未来ですよね。

 

 

しかしあやしい美人画の著者である松嶋雅人さんはどういう基準で選んでるんだろうか。

 

見識が広い方なんだなあ。

 

漫画も絵だし、アニメも元々は動く絵ですしね。

 

あやしい美人画日本画だけじゃない。

 

もはや何を美人画と認定するかは私次第!というようなノリになりました。

 

 

 

 

明日からは違う本にしたいと思います!

今日はここまで。

いつもご覧くださりありがとうございます。

 

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あやしいトミノの地獄

今日も生きてます。

 

三度見ると死ぬ絵…

論破すると精神に異常をきたすといわれる奇書…

歌の4番目を歌ってしまうと…

 

 

等々、都市伝説ってたくさんありますよね。

 

信じるか信じないかはあなた次第ですっ!のあの番組きっかけで脚光を浴びてますね。

 

事実に則していなくてもでも噂ばなしにはちょうどいいし、面白いですよね。

 

 

さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでます。

 

 

あやしい美人画も少しずつ読み進めて、とうとう紹介する絵が二枚になりました。

 

 

この本の面白いところは日本画や浮世絵の美人画が紹介されている中でラスト2枚はマンガであるところ。

 

 

ということで今日紹介するのはこちら↓

 


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丸尾末広さんが描いた漫画「トミノの地獄」です。

 

トミノの地獄の漫画のあらすじは、親に捨てられ、見世物小屋に売られた双子の姉弟トミノカタンが地獄のような世界を目の当たりにしていくという物語です。

 

丸尾末広さんは少女椿で知っていましたが、他にもたくさん作品をつくられているんですね。

 

世界観は少女椿と近いですね。

 

 

というか今調べていたら少女椿が実写映画化されていました。

 

むずかしいことに挑戦するなあ。

 

やっぱり主演の女優さんもそこそこの年の人がやってますね。

 

性的な描写もあるから本当の少女は採用できなかったのかなあ。

 

 

 

 

ところでこの漫画の題名「トミノの地獄」というのを調べていると漫画のインスピレーションの元となったと思われる詩の題名であることがわかりました。

 

つくったのは西條 八十(さいじょう やそ)という詩人です。

 


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トミノの地獄
西條八十
詩集「砂金」より


姉は血を吐く、妹(いもと)は火吐く、
可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。
ひとり地獄に落ちゆくトミノ
地獄くらやみ花も無き。
鞭(むち)で叩くはトミノの姉か、
鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。
叩けや叩きやれ叩かずとても、
無間(むげん)地獄はひとつみち。
暗い地獄へ案内(あない)をたのむ、
金の羊に、鶯に。
皮の嚢(ふくろ)にやいくらほど入れよ、
無間地獄の旅支度。
春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、
暗い地獄谷七曲り。
籠にや鶯、車にや羊、
可愛いトミノの眼にや涙。
啼けよ、鶯、林の雨に
妹恋しと声かぎり。
啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、
狐牡丹の花がさく。
地獄七山七谿めぐる、
可愛いトミノのひとり旅。
地獄ござらばもて来てたもれ、
針の御山(おやま)の留針(とめばり)を。
赤い留針だてにはささぬ、
可愛いトミノのめじるしに。

 

 

なんだか内容は具体的にイメージできないけれど、韻を踏んでるのでリズムよく声に出したくなりますね。

 

しかしこの詩を朗読するとよくないことが起こるという都市伝説が一時期広がっていたそうです。

 

 

よく読んでも具体的になんのことだか特定できない箇所が多いので様々な解釈がされているそうです。

 

そもそもトミノが男の子なのか女の子なのかさえわかりません。

 

抽象絵画みたいだ。

 

 

でもこういうイメージを膨らませてくれるような言葉が創作のきっかけになったりもします。

 

地獄って想像が広がりますよね。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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あやしい謎の叙情画家

今日も生きてます。

 

今日はこの本を斜め読みしてました。


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西洋絵画(キリスト教)の説明の本はたくさんありますが、仏教&神道の絵画のことを分かりやすく説明してくれている本ってあまり見ない…

 

ゆるい絵ですが情報量多いです。


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さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでいます。

 

 

今日の作品↓


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小林かいちの「絵葉書 灰色のカーテン」です。

 

小林かいち(1896-1968)は京都生まれの木版絵師、図案家です。

 

初めは着物の図案家として活動していましたが、後に版元兼土産屋「さくら丼屋」で、西洋的なモチーフを、アール・デコ風にした絵葉書や絵封筒をデザインして人気になりました。

 

 

↑の絵は現代的版画抒情絵葉書シリーズのうちの一枚です。

 

ピンク色のカーテンの前に十字架を持った女性が描かれています。

 

個人的に抒情画は好きで調べていた時期があり、小林かいちのこの絵も知っていましたが、本当にロマンチックで素敵で上品な作品ですよね。

 

 

 

カーテンの柄が目にパッと入ってきたあとに女性が十字架を持っていることや布を体に巻き付けていることがわかります。

 

画面したの方にこの印象的なピンクが布であることをわかるようにカーテンのひだが表現されていますね。

 

この女性はなぜ十字架を持っているのか…悲しんでうつむいているのか、陶酔しているのか…わからないけれど、装飾的な絵の中の空間がすごくイイです。

 

 

 

 

 

こばやしかいちは近年まで謎の叙情版画家と称されていたそうです。

 


2007年、保科美術館で国内初の小林かいち常設展示室が開始されました。


その2か月後12月10日、小林かいちの次男が名乗り出て、本名や性別、生没年などは解明されたそうです!

 

次男は「父と一緒に遊んだ記憶はほとんどないが、夜中に、机に向かって御所車などの模様を描いていたのを覚えている。あの父が謎の画家のかいちだったとは本当に驚きました」と話しをしています。

 

 

仕事一筋の人だったんですね。

 

 

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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あやしい活人形

今日も生きてます。

 

隅田川の花火がテレビで中継されていましたね。

 

まさに夏。

 

もう7月も終わりが見えてきました。

 

都会のビルが立ち並ぶ夜景のなかで花火があがっている様子は、秋田生まれの私としては感動です。

 

 

さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでます。

 

あやしい美人画もあと約10ページで終わりです。

次の本何にしようかなあ

 

 

今日紹介するのは絵ではなく人形です。

 


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松本喜三郎(まつもときさぶろう)が作った谷汲観音像(たにぐみかんのんぞう)です。

 

艶っぽい人形ですね~。

 

 


熊本の商家に生まれます。

 

 

早くから様々な職人技を覚え、日用雑貨を用いて人物などを仕立てる「造りもの」を手がけました。

 

そして本物の人間と見間違えるような人形を作り、見世物興行で多くの人を驚かせました。

 

 

素材は桐で、実際の人間をモデルにし、その年にあわせた毛髪を使用していたそうです。

 

 

谷汲観音像は、巡礼姿の女性に化身した観音が、迷っている人を導く姿であります。

 

 

 

指差す方向が正しい道なのかな?

優しい&頼もしい…ついていきたくなりますね。

 

 

服のシワなどもかっこいいですね。


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いま、この作品は熊本県の浄国寺に奉納されています。

 

 

顔のシミとかは表現してないので、リアルながらも理想を表現しているのだと思います。

 

 

 

今日は簡単ですがここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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あやしい死絵

今日も生きてます。

 

私は毎朝バナナスムージー(豆乳+ヨーグルト+人参+バナナ)を飲んでます。

 

先日マツコ・デラックスの番組でバナナジュースの特集があり、食いついて視聴しました。

 

バナナスムージーのアレンジで甘酒やアーモンドを加えているものがあり、早速私も実践してみたくなりました。

 

申年だからバナナ好きなのかなあ。

(ウッキッキー!)

 

 

 

 

さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでます。

 

今日の一枚


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歌川国芳(うたがわくによし)の「見立 東海道五拾三次 岡部 猫石の由来」です。

 

歌川国芳については以前も取り上げました。

あやしい歌川国芳 - リアル絵描き日記

 

この浮世絵は歌舞伎の舞台をもとにして描かれています。

 

東海道中膝栗毛の世界観を用いた「尾上梅寿一代噺」という歌舞伎です。

 

 

後ろの大きな猫が印象的ですね。


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手前では猫又が踊っています。


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歌舞伎の内容はわからなくても面白い作品です。

 

今日は歌舞伎にちなんでもう一枚紹介します。


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なにやら中央の巨大な人の周りを大勢の泣いている女性が囲んでいます。

 

これはなんぞや?というと、「死絵」と呼ばれるものです。

 

人気の役者や、浮世絵師が亡くなるとつくられました。

 

死者の冥福を祈る絵の一種ですが、暗い感じの絵ばかりではなく、↑の作品のように滑稽と思われるものも制作されました。

 

↑の絵は八代目市川団十郎が亡くなったときのものです。

 

構図は釈迦の涅槃図のパロディです。


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釈迦がいるべきところに市川団十郎が横たわり、周りを囲うのはファンの女性たちです。

 

何故か猫も泣いているのが面白い。

 


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絵の内容がはばかれるところもあり、絵師の署名のない作品が多いそうです。

ですが役者絵を多く担っていた歌川派の絵師ではないかと推測されます。

 

 

 

浮世絵は今の週刊紙のような感じで、大衆が楽しめるような内容なので、今をいきる私たちからしても面白いものが多いですね。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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あやしい鬼女

今日も生きてます。

 

間が空いてしまいました。

 

最近久々に高校時代の友人と会いました。

 

お互い嗜好などがかわり、大人になったなあと思います。

 

健康の話とかするようになりました。

 

体を気遣い始める年頃です。

 

私はアルコールと甘すぎるもの(砂糖)が体に合わないなあというかんじですが、友人はカフェインがダメだとか…

 

健やかに生きていくためには色々気を付けないとなあ

 

 

さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでます。

 

 

今日は鬼女の絵を二枚紹介します。


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↑は曾我蕭白の「柳下鬼女図屏風」です。

 

曾我蕭白については以前ブログに書きました。

エキセントリック曾我蕭白 - リアル絵描き日記

 

 

絵に描かれているのは鬼女です。

顔が怖いです。

 


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この絵に描かれているのは能の物語。

 

夫に捨てられた女が貴船神社へ丑の刻参りをして恨みを晴らそうとしその女性が鬼と化した…という「鉄輪」(かなわ)がテーマです。

 

 

強い風に髪の毛が乱れています。

 

この崩れた顔は女性が人から鬼の姿へ変わっていく途中のようにも感じます。

 

 

 

 

 

 

もう一枚鬼女の絵


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↑の作品は柴田是真(しばたぜしん)の「鬼女図」です。

 

柴田是真(1807-1891)は明治の蒔絵師、絵師です。

 

江戸両国橘町に生まれ、11歳の時よりに蒔絵を学びます。

その後谷文晁や鈴木南嶺に絵を、香川景樹に歌学と国学を、頼山陽に漢字を学びます。

京画壇の岡本豊彦の弟子になるなど、様々な人からいろんなことを吸収します。


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是真の漆絵は和紙に色漆で描いたもので光沢があり、油彩画のような質感です。

 

蒔絵や漆絵では、絶えていた青海波塗を復活し、青銅塗・四分一塗・鉄錆塗・砂張塗・紫檀塗・墨形塗などの新技法を創始します。

 

明治6年1873年)のウィーン万国博覧会に「富士田子浦蒔絵額面」を出品して進歩賞牌を受賞します。

 


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富士田子浦蒔絵額面

 

 

 

曾我蕭白の鬼女は能の話をテーマに描かれていましたが、柴田是真の鬼女図は平安時代に京都を荒らし回ったとされる鬼「茨木童子」を描いています。


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絵の中の鬼女は何か抱えていますよね。

何を抱えているかというと赤い腕を抱えています。

 

茨木童子の逸話はたくさんありますが、その中でも源頼光の家臣渡辺綱が、悪事を働く茨木童子の腕を切り落とし、その腕を茨木童子渡辺綱の伯母に化けて取り返した…という歌舞伎の話が描かれています。

 



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絵の具がところどころ落ちてしまっていますが、そこがこの絵の鬼女の恐ろしさをアップしているような気がします。

 

これは大絵馬に描かれていて、江戸の商人たちが奉納しました。

 

 

絵馬を描いたことないので1度描いてみたいものです。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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