あやしい鬼女
今日も生きてます。
間が空いてしまいました。
最近久々に高校時代の友人と会いました。
お互い嗜好などがかわり、大人になったなあと思います。
健康の話とかするようになりました。
体を気遣い始める年頃です。
私はアルコールと甘すぎるもの(砂糖)が体に合わないなあというかんじですが、友人はカフェインがダメだとか…
健やかに生きていくためには色々気を付けないとなあ
さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでます。
今日は鬼女の絵を二枚紹介します。
↑は曾我蕭白の「柳下鬼女図屏風」です。
曾我蕭白については以前ブログに書きました。
絵に描かれているのは鬼女です。
顔が怖いです。
この絵に描かれているのは能の物語。
夫に捨てられた女が貴船神社へ丑の刻参りをして恨みを晴らそうとしその女性が鬼と化した…という「鉄輪」(かなわ)がテーマです。
強い風に髪の毛が乱れています。
この崩れた顔は女性が人から鬼の姿へ変わっていく途中のようにも感じます。
もう一枚鬼女の絵
↑の作品は柴田是真(しばたぜしん)の「鬼女図」です。
柴田是真(1807-1891)は明治の蒔絵師、絵師です。
江戸両国橘町に生まれ、11歳の時よりに蒔絵を学びます。
その後谷文晁や鈴木南嶺に絵を、香川景樹に歌学と国学を、頼山陽に漢字を学びます。
京画壇の岡本豊彦の弟子になるなど、様々な人からいろんなことを吸収します。
是真の漆絵は和紙に色漆で描いたもので光沢があり、油彩画のような質感です。
蒔絵や漆絵では、絶えていた青海波塗を復活し、青銅塗・四分一塗・鉄錆塗・砂張塗・紫檀塗・墨形塗などの新技法を創始します。
明治6年(1873年)のウィーン万国博覧会に「富士田子浦蒔絵額面」を出品して進歩賞牌を受賞します。
富士田子浦蒔絵額面
曾我蕭白の鬼女は能の話をテーマに描かれていましたが、柴田是真の鬼女図は平安時代に京都を荒らし回ったとされる鬼「茨木童子」を描いています。
絵の中の鬼女は何か抱えていますよね。
何を抱えているかというと赤い腕を抱えています。
茨木童子の逸話はたくさんありますが、その中でも源頼光の家臣渡辺綱が、悪事を働く茨木童子の腕を切り落とし、その腕を茨木童子が渡辺綱の伯母に化けて取り返した…という歌舞伎の話が描かれています。
絵の具がところどころ落ちてしまっていますが、そこがこの絵の鬼女の恐ろしさをアップしているような気がします。
これは大絵馬に描かれていて、江戸の商人たちが奉納しました。
絵馬を描いたことないので1度描いてみたいものです。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website