リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

文人画ってなに?ーマルチアーティスト与謝蕪村ー

今日も生きてます。

 

そろそろ桜が見頃ですね。

 

気温もあがってきていて気持ちが高まります。

 

桜の作品というと松井冬子蜷川実花を思い出します。

 

典型的な春らしい日本の桜という絵もいいですが、桜というモチーフにいろんな作者の想いが重なったものも綺麗です。

 

ということで目黒川へお花見の際はぜひ「Sakura Pink」展へ!


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「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

 

 

私の作品は中目黒のMDPギャラリーと「和琉ダイニング あんのんhttp://www.an-non-nakameguro.jp」にて展示中です。

 

 

 

さて、今日は与謝蕪村よさぶそんを紹介しま

す。

 

 

タイトルにもありますが、与謝蕪村文人画(ぶんじんが)といわれるジャンルに属す作家です。

 

 

文人画とは絵を職業にしない人たちが趣味で描いた絵の事です。

 

南画(なんが)ともいうのですが、もともとは中国の裕福な人たちが職務以外に心を慰めるために「詩・書・絵」を行ったことが始まりです。

 

江戸時代に「詩・書・画」に目覚めた人たちが南宗画(17世紀に明で流布された表現法)を学び始め、それが文人画に繋がっていきます。

 

 

その中でも大成したのが与謝蕪村(1716年 ー1784年)でした。

 


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与謝蕪村(呉春作)

(与謝蕪村 - Wikipediaより引用)

 

与謝蕪村は大阪に生まれ、最初は俳句の道に入ります。

 

22歳で江戸の俳人・早野巴人の弟子になります。

 

27歳、師匠を失うと色々なところ松尾芭蕉を慕っていた与謝蕪村芭蕉の跡を辿るような旅する生活を始めました。

 

絵を宿代の代わりとして置いていったそうです。(; ゚ ロ゚)

 


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蕪村筆 柳陰漁夫図

(与謝蕪村 - Wikipediaより引用)

 


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蕪村筆 俳画 自画賛

(岩くらの狂女恋せよほととぎす)

(与謝蕪村 - Wikipediaより引用)

 

 

45歳で結婚。娘が一人生まれます。

 

現代から見ても晩婚ですね。

この頃から絵の注文が増えて収入面でも安定してきたそうです。

 

53歳で遊歴を止め、京都に定住します。

 

67歳1783年、京都でなくなります

 


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鳶鴉図(重要文化財) 紙本着色

(与謝蕪村 - Wikipediaより引用)

 

↑写実的ではなく感情移入しやすい絵です。

 

 

文人画は書を読み、俳句を嗜み、素養と教養のある人が理解できる世界です。

 

鴉と鳶の組み合わせは古代中国以来の伝統的なもので、は太陽の中にいる鳥として神々と深く結び付いていました。

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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奇想の系譜展ーレポート②ー

今日も生きてます。

 

昨日に引き続き東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展」レポートです。

 

会場は下のような順番で江戸時代の巨匠が紹介されています。

 

地下

伊藤若冲曾我蕭白

一階

長沢芦雪岩佐又兵衛狩野山雪

二階

説明
白隠慧鶴→鈴木基一→歌川国芳

 

昨日は伊藤若冲曾我蕭白について触れました。

 

今日は続きです!

 

長沢芦雪ながさわろせつ


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錦江山無量寺障壁画 (和歌山県串本町、串本応挙芦雪館)のうち『虎図』
 (長沢芦雪 - Wikipediaより引用 )

 

↑の作品は展覧会には出品されていませんが、芦雪の作品。

 

 

実は今回の展示で初めて知った作家でした。

印象に残っている作品は…

 

 

白象黒牛図屏風

屏風に飛び出すほど大きな象とそれと対に黒い牛が描かれた作品。

構図の面白さがよくわかる絵で、牛と象それぞれの傍らに、比較的小さく描かれたカラスと犬が可愛らしい。


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『紅葉狗子図』

1790年頃 絹本著色 ウォルターズ美術館蔵

長沢芦雪 - Wikipedia より引用)

 

↑は今回展示されてない作品ですが、絵の中に描かれているようなかわいい子犬が奇想の系譜展でも見ることができます。

 

龍が描かれた襖絵もありましたが、その構図も面白かったです。トリックアートのように飛び出てくるように感じました。

 

 

岩佐又兵衛いわさまたべえ


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自画像↑ MOA美術館

(岩佐又兵衛 - Wikipediaより引用)

 

↑の作品は奇想の系譜展でも出品されていました。

人物を描いた作品が多かったせいか個人的には楽しく鑑賞できました。

 

中でも鑑賞者が列をなしてみていた「山中常盤物語絵巻」は面白かったです。

絵巻物で一部分が公開されています。

文字もかかれていましたが、読めないのが残念でした。

 

日本の家屋の中の風景もあったのですが、絵が描かれた襖襖の間から人物が出てくるところが面白かった。

大和絵の遠近法は西洋のものとは違うのであまり遠近が感じられませんが、それが面白さになっているなあ。

 

以前岩佐又兵衛についてはブログでも取り上げています。

岩佐又兵衛ー生々しい大和絵ー - リアル絵描き日記

 

官女観菊図もすごくきれいでした。日本のよさも感じられる素敵な作品でじっと見つめてしまいました。

 

 

 

狩野山雪かのうさんせつ

 

狩野山雪は独特の木のフォルムが面白かったです。

花などは意外にペペぺとかかれていて残念です。

私が行ったのは会期の後の方なので前期に飾られていたという寒山拾得の方見ごたえあったのかも。

 

以前ブログで取り上げています。

日本人なら知っておきたい狩野派の歴史ーB面を生きる山楽・山雪②ー - リアル絵描き日記

 

白隠慧鶴はくいんえかく

布教のために絵を描いていたという人。


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白隠慧鶴筆『達磨図』。

「直指人心(じきしにんしん)、見性成佛(けんしょうじょうぶつ)」

(白隠慧鶴 - Wikipediaより引用)

 

 

↑の作品は奇想の系譜展では展示されていませんが、同じように達磨の作品などが飾られていました。


 力強いタッチで二メートル以上もある「達磨図」の作品がとても印象的でした。

 

 

鈴木基一すずききいち

 

鈴木基一の作品は色が鮮やかできれいでした。

 

品もよくて現代の感性と合っているのでは?

 

現代美術家村上隆カイカイキキの作品を彷彿としました。

 

歌川国芳うたがわくによし

 

実は鈴木基一を見終わった時点で疲れはててあまり集中して見られなかった笑

なので割愛します。

 

 

個人的におすすめのみかたのひとつはです。

虎って日本では観ることができなかったせいか、写実的ではなく各々の作家がそれぞれ個性的に描いています。

 

 

 

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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中目黒で展示中!

私の作品は中目黒のMDPギャラリーと「和琉ダイニング あんのんhttp://www.an-non-nakameguro.jp」にて展示中です。

 

 


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中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

 

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。

 

 

奇想の系譜展

今日も生きてます。

 

今上野で開催中の奇想の系譜展を見てきました。

 

寒い日に行ったせいか、人は思ったよりも少なく、快適に鑑賞できました。

 

桜の花も少しずつ開いていて、もう少しでお花見日よりという雰囲気でした。

 

展示は作家ごとに作品が展示されていました。

 

地下

伊藤若冲曾我蕭白

一階

長沢芦雪岩佐又兵衛狩野山雪

二階

説明
白隠慧鶴→鈴木基一→歌川国芳

 

 

という順番です。

 

当日券は大人1600円でした。

 

上野駅の公園口改札内にチケット売り場がありそこで購入しました。

東京都美術館内のチケット売り場は並んでいたので、空いていたら駅の売り場の方がいいかもしれませんね。

 

なぜ奇想の系譜という名前でこの八人の作家の展覧会がされたかというと、美術史家辻 惟雄が、1970年に出版した「奇想の系譜」という本がもとになっています。

 

その本のなかで今回展示される作家が紹介されています。今まで気にとめられていなかった作家たちが注目されるきっかけになりました。

 

 

わたしは今まで振り返ってみると洋画の展覧会は能動的に見に行っていましたが、日本画の展覧会は意識して見に行ったことがあまりありませんでした。

 

日本画の筆さばきや、西洋の遠近法や描写方の考え方にはない日本が特有の描き方がとても興味深かったです。

 

それぞれの作家の印象的な作品をあげていくと…

 

伊藤若冲


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(File:Portrait of Itō Jakuchū by Kubota Beisen.jpg - Wikimedia Commonsより引用。)

↑は上野には展示されていませんが、久保田べいせんという人が描いた伊藤若冲肖像画

 

 

繊細に細かく描かれた発色の良い鶏たちも魅力的でしたが、会場の比較的最初の方に展示されている墨だけで描かれた鶏図押絵貼屏風が個人的にはしびれました。

今回初公開のものです。

 

さらさら~っと筆のタッチだけで鳥の羽の模様やふさっと感を描き分けていて、かっこよかったなあ。

 

 

 

曾我蕭白

群仙図屏風が面白かったです。

 

気流(?)の表現

木や岩の表現

肌の表現力

 

それぞれのタッチを近くで見たあと、遠くから見るとメリハリのある世界観が構築されていて、興味深かったです。

 

他の作品で亀を描いた絵もありましたが、亀の肌の質感は執拗に描き込まれていて、感覚が本当に優れてるなあという感じです。


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曾我蕭白 - Wikipediaより引用

↑の作品は曾我蕭白美人図 。

今回の奇想の系譜展でも展示されています。

 

 

 

江戸時代というと西洋ではバロックロココ様式が流行っている時でしょうか?

 

西洋画で主流だったのは油彩画やパステルですよね。水彩もあったと思いますが、日本みたいに支持体に滲む表現やその濃度で何かを示す方法ってその時代はなかったものだと思います。

 

西洋と東洋では積み上げてきた歴史が全く違うんですね。

 

 

続きはまた明日(^-^)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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中目黒のギャラリーで展示中です!

私の作品はMDPギャラリーの会場と和琉ダイニング あんのんhttp://www.an-non-nakameguro.jpに展示してます!


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中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

 

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

レセプションパーティー

今日も生きてます。

 

先日Sakura pink展のレセプションパーティーがありました。



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入り口には看板があります。

 


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外ではライブペインティングが進行してました。


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私の作品は入り口すぐ、名前を書くシートがある台付近に展示しています。

 


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作家やコレクターの方、ご近所さんなど、様々な方が集まっていました。

 

場が盛り上がりすぎて、閉会の挨拶のあともなかなかみんな帰らず、オーナーさんが「帰って!笑」とマイクで叫んでました~。

みんなが集まると楽しいですよね~

 

シンガーアーティストの方もいて、生演奏と美声に癒されました。

 


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彫刻の作品もありました。

 

 

すべての作品に桜が入っていて、春らしい気分になる展示です。

 

 

外では歩いてる人も多く、露店も出ていました。

お店を見ると気持ちが上がりますよね。

 

桜は満開まであと少し😄


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是非お越しくださいませ(^-^)

 

 

今日もご覧くださりありがとうございました。

明石恵ホームページ

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中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

「Sakura Pink」展

今日も生きてます。

 

先日のニュースで桜の開花宣言の話題を見ました。

 

都道府県に標本木となる桜の花が5輪開いたら開花宣言となるそうです。

 

東京の標本木がある靖国神社の桜の木の周りを人が取り囲んでいる様には驚きました。

 

はるですね。

 

 

さて、今日から中目黒のMDPギャラリーで展覧会が始まります。

 

今日はレセプションパーティーもあります。

 

ギャラリー近くの目黒川沿いの店舗にも作品が展示されています!

 

私の作品はギャラリーと、「和琉ダイニング あんのんhttp://www.an-non-nakameguro.jp」に展示されています。


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ぜひお越しくださいませ(^-^)

 

 

ところで、実は今日のパーティーは参加者一人1品持ち寄りなのです。

 

何持っていこうかな♪

 


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中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

レセプションパーティー 

2019年3月22日(金)18:00-(予定)

 レセプションパーティーに参加する予定です。

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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南蘋派ー宗紫石ー

今日も生きてます。

 

絵を描くときの調子の参考に色のグラデーションの色見本をつくりました。


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暗い色は濡れてるときと乾いたときの色の差が激しいので、こういうものがあると便利です。

 

広島の狐のお話を絵にしてます。

 


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こん!

 

そういえば狐は本当にこんって鳴くのかなあ。

 

 

さて、今日も幻冬舎から出版されている「知識ゼロからの日本絵画入門」安河内眞美さん著を読んでます。

 

江戸時代中期、今までイケイケだった狩野派や土佐派はだんだん勢いを失い、江戸の画壇はマンネリしてきます。

 

 

そこで新しい画風で人気を集めた画家がいました。

 

 

それが宗紫石そうしせき(1715-1786)です。

 

宗紫石が描いた作品↓


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寒梅綬帯鳥図

18世紀、一幅、101.0×39.6㎝


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江戸に生まれた宗紫石は30歳ー40歳頃に長崎にいきます。

 

その頃、長崎に中国から来た沈南蘋(しんなんぴん)が西洋画の技術も交えた写生技法を教えていました。

 

そこで学んだ宗紫石は南蘋派(なんぴんは)と呼ばれます。

 

 


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聯珠争光図 絹本着色 明和2年(1765年)神戸市立博物館

 

 

長崎から江戸に帰った宗紫石の絵は江戸で新鮮だと迎えられ、大人気になります。

 

描いたものは中国の吉祥のモチーフです。

 

 

描き方の特徴としては鳥などは羽等細かく写実的にかかれているのと対照的に、梅の枝はざっくりと描かれています。

 

そして画面全体に墨や青墨をひいています。

 

メリハリある描き方ですね。

 


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岩に牡丹図 絹本着色

 

本名は楠本幸八郎で、途中から宗紫石という中国風の名前に変えました。

 

 

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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展示がもうすぐです。


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中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

メイン会場:MDP GALLERY

会場HP→http://mdpgallery.com/

住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18

会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

レセプションパーティー 

2019年3月22日(金)18:00-(予定)

 レセプションパーティーに参加する予定です。

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

 

 

真贋を見抜け!ーその基準はどこに?ー



今日も生きてます。

 

今読んでいる本は「開運!なんでも鑑定団」に鑑定する人として出演されている安河内眞美さんの本です。

 

 

そういう仕事をされている方の本だからか、日本絵画史がテーマの本ですが、コラムで真贋を見抜くポイントが紹介されています。

 

 

なかなか学者の本ではこういう着眼点ないので面白かったので、今日は気になったところを紹介したいと思います。

 

①安土・桃山時代のブルー

 

絵の具は顔料から作られます。

顔料は天然の素材から作られます。

 

なので絵の具によってはその時代にしか作られない色もあります。

 

その一つに安土・桃山時代のブルーがあります。

 

↓は狩野永徳の「洛中洛外図屏風」の部分です。

 


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屋根の灰色がかったブルーが桃山時代特有のブルーだそうです。

 

 

琳派の蕊

 

琳派梅の花にはプロの方が真贋を見分けるポイントがあるそうです。

 

本物の琳派筆に勢いがありつつ蕊の部分を一本一本丁寧に描いているそうです。

 

偽物と本物を並べてみるとよくわかるとか。

残念ながら本物の画像しか掲載されてなかったので、違いがわからない。


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感じましょう。

 

 

 

共箱

 

芸術品は収納するための箱に入っています。

 

 

ピカピカの塗り箱に家紋が入っているようなものは要注意だそうな。

 

大名家の本物は堅牢でがっしりした箱に入っています。


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江戸時代末期からは「共箱」と呼ばれる箱をつくる習慣ができます。

 

共箱は絵師自身が作品が収納される箱の蓋の表にタイトル、裏にサインを書きます。

 

 

弟子や遺族が書いたものもありますが、絵師が書いた方が値段が高まるそうです。

 

また江戸時代末期以前の古い共箱には注意が必要です。

 

 

 

骨董品の良さは奥深くてまだわかりませんが、贋作の話は興味深いですね。

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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中目黒アート花見会Vol.4

「Sakura Pink」展

 

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会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)

時間:11:00-19:00

※最終日は18:00まで

日・月・祝祭日休廊

 

レセプションパーティー 

2019年3月22日(金)18:00-(予定)

 レセプションパーティーに参加する予定です。

「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。


「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!


 

「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。

 

ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。