奇想の系譜展ーレポート②ー
今日も生きてます。
昨日に引き続き東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展」レポートです。
会場は下のような順番で江戸時代の巨匠が紹介されています。
地下
一階
二階
今日は続きです!
⚫長沢芦雪ながさわろせつ
錦江山無量寺障壁画 (和歌山県串本町、串本応挙芦雪館)のうち『虎図』
(長沢芦雪 - Wikipediaより引用 )
↑の作品は展覧会には出品されていませんが、芦雪の作品。
実は今回の展示で初めて知った作家でした。
印象に残っている作品は…
「白象黒牛図屏風」
屏風に飛び出すほど大きな象とそれと対に黒い牛が描かれた作品。
構図の面白さがよくわかる絵で、牛と象それぞれの傍らに、比較的小さく描かれたカラスと犬が可愛らしい。
『紅葉狗子図』
1790年頃 絹本著色 ウォルターズ美術館蔵
( 長沢芦雪 - Wikipedia より引用)
↑は今回展示されてない作品ですが、絵の中に描かれているようなかわいい子犬が奇想の系譜展でも見ることができます。
龍が描かれた襖絵もありましたが、その構図も面白かったです。トリックアートのように飛び出てくるように感じました。
⚫岩佐又兵衛いわさまたべえ
自画像↑ MOA美術館
(岩佐又兵衛 - Wikipediaより引用)
↑の作品は奇想の系譜展でも出品されていました。
人物を描いた作品が多かったせいか個人的には楽しく鑑賞できました。
中でも鑑賞者が列をなしてみていた「山中常盤物語絵巻」は面白かったです。
絵巻物で一部分が公開されています。
文字もかかれていましたが、読めないのが残念でした。
日本の家屋の中の風景もあったのですが、絵が描かれた襖襖の間から人物が出てくるところが面白かった。
大和絵の遠近法は西洋のものとは違うのであまり遠近が感じられませんが、それが面白さになっているなあ。
以前岩佐又兵衛についてはブログでも取り上げています。
官女観菊図もすごくきれいでした。日本のよさも感じられる素敵な作品でじっと見つめてしまいました。
⚫狩野山雪かのうさんせつ
狩野山雪は独特の木のフォルムが面白かったです。
花などは意外にペペぺとかかれていて残念です。
私が行ったのは会期の後の方なので前期に飾られていたという寒山拾得図の方見ごたえあったのかも。
以前ブログで取り上げています。
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史ーB面を生きる山楽・山雪②ー - リアル絵描き日記
⚫白隠慧鶴はくいんえかく
布教のために絵を描いていたという人。
白隠慧鶴筆『達磨図』。
「直指人心(じきしにんしん)、見性成佛(けんしょうじょうぶつ)」
(白隠慧鶴 - Wikipediaより引用)
↑の作品は奇想の系譜展では展示されていませんが、同じように達磨の作品などが飾られていました。
力強いタッチで二メートル以上もある「達磨図」の作品がとても印象的でした。
⚫鈴木基一すずききいち
鈴木基一の作品は色が鮮やかできれいでした。
品もよくて現代の感性と合っているのでは?
⚫歌川国芳うたがわくによし
実は鈴木基一を見終わった時点で疲れはててあまり集中して見られなかった笑
なので割愛します。
個人的におすすめのみかたのひとつは虎です。
虎って日本では観ることができなかったせいか、写実的ではなく各々の作家がそれぞれ個性的に描いています。
今日はここまで
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website
中目黒で展示中!
私の作品は中目黒のMDPギャラリーと「和琉ダイニング あんのんhttp://www.an-non-nakameguro.jp」にて展示中です。
中目黒アート花見会Vol.4
「Sakura Pink」展
メイン会場:MDP GALLERY
住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18
会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)
時間:11:00-19:00
※最終日は18:00まで
日・月・祝祭日休廊
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。
「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!
「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。
ご来場いただいた皆様に、桜とアートを楽しめる空間を提供いたします。