今日も生きてます。
埼玉県岩槻市は人形の町で、節句人形の全国シェアは40%をこえます。
人形屋さんはいくつかありますが、東玉というお店が節句人形小さい博物館をつくっています。
古くからの節句人形がたくさん並んでいましたが、300年も前の雛人形を見たときは驚きました。
親御さんが娘のことを思って送った品がこうして300年という時を越えて展示されているのはすごいことですよね。
その雛人形からイメージを膨らませて描きました。
浦和で展示します。
金銀箔展輝くマテリアルの世界
会場 伊勢丹浦和店 美術画廊
会期 2019年2月6日ー2月12日
最終日は17時終了
全日在廊予定
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一週間以内に発送します。
CONTACT - 明石 恵 Aya Akashi website
さて、狩野派の歴史を見てきましたね。
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史① - リアル絵描き日記
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史②ービジネスマン元信ー - リアル絵描き日記
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史ー天才永徳登場ー - リアル絵描き日記
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史ー政局の孝信ー - リアル絵描き日記
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史ー余白の探幽ー - リアル絵描き日記
日本人なら知っておきたい狩野派の歴史ーB面を生きる山楽・山雪①ー - リアル絵描き日記
これだけでもうだいぶ狩野派通だと思います。
幻冬舎からの出版されている「ゼロから始める日本絵画入門」安河内眞美さん著の図を借用しています。
今日は山雪です。
狩野山雪(1590-1651)は、九州に生まれます。
3歳の時に大阪に移り住み、10代の時に父親がなくなります。
叔父が山雪の画才を知り、山楽に弟子入りさせます。
そして山楽の娘と結婚します。
山楽には長男がいましたが、早くに亡くなってしまい、山雪が山楽のあとを引き継ぎます。
山楽の次男・伊織の借金トラブルに巻き込まれなぜか牢屋へ。
その後事実が確認され釈放となります。
そして62歳で亡くなりました。
「老梅図襖」1647
166.7×116
永徳や山楽とは全く違う個性を山雪が持っていたことを感じさせる作品です。
うねうねの幹の迫力や、枝の先でかわいく咲く梅の花など、みごたえがあります。
みたい!と思いましたが、これはメトロポリタン美術館が所蔵しています。傑作が海外流出していて悲しいです。
長根歌絵巻
寒山拾得図
これはおそらく中国の画家顔輝の絵のオマージュかな。
ちなみに顔輝の作品は↓
顔輝 寒山図
顔輝 拾得図
ちなみちなみにこの顔輝に触発された岸田劉生の麗子像があります。
清水寺の絵馬
今は奈良県の吉水神社にある「群鶴」
雪汀水禽図屏風
154×358 六曲一双
山雪が40-50歳頃の作品。
千鳥、カモメや、カワセミ、セキレイなど、自然と共に描かれています。
九条幸家の発注ではないかといわれています。
山雪は日本初となる日本絵画史を書いた人でもあります。本としてまとめたのは山雪の息子ですが、「本朝画史」を残しました。
江戸にいった探幽たちの活躍を耳にしていたのか、その「本朝画史」の中では師の山楽からの京狩野が、狩野派の本流と書いてあるそうです。
幻冬舎のゼロから始める日本絵画史入門のなかで、華やかなタイトル曲のあるA面が江戸狩野なら、B面を生きたのが京狩野であるといった内容が記されていて面白かったです。
狩野派もあと何回かで終了です。
お付き合いありがとうございます。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。