奇想の系譜展
今日も生きてます。
今上野で開催中の奇想の系譜展を見てきました。
寒い日に行ったせいか、人は思ったよりも少なく、快適に鑑賞できました。
桜の花も少しずつ開いていて、もう少しでお花見日よりという雰囲気でした。
展示は作家ごとに作品が展示されていました。
地下
一階
二階
という順番です。
当日券は大人1600円でした。
上野駅の公園口改札内にチケット売り場がありそこで購入しました。
東京都美術館内のチケット売り場は並んでいたので、空いていたら駅の売り場の方がいいかもしれませんね。
なぜ奇想の系譜という名前でこの八人の作家の展覧会がされたかというと、美術史家辻 惟雄が、1970年に出版した「奇想の系譜」という本がもとになっています。
その本のなかで今回展示される作家が紹介されています。今まで気にとめられていなかった作家たちが注目されるきっかけになりました。
わたしは今まで振り返ってみると洋画の展覧会は能動的に見に行っていましたが、日本画の展覧会は意識して見に行ったことがあまりありませんでした。
日本画の筆さばきや、西洋の遠近法や描写方の考え方にはない日本が特有の描き方がとても興味深かったです。
それぞれの作家の印象的な作品をあげていくと…
⚫伊藤若冲
(File:Portrait of Itō Jakuchū by Kubota Beisen.jpg - Wikimedia Commonsより引用。)
↑は上野には展示されていませんが、久保田べいせんという人が描いた伊藤若冲の肖像画。
繊細に細かく描かれた発色の良い鶏たちも魅力的でしたが、会場の比較的最初の方に展示されている墨だけで描かれた鶏図押絵貼屏風が個人的にはしびれました。
今回初公開のものです。
さらさら~っと筆のタッチだけで鳥の羽の模様やふさっと感を描き分けていて、かっこよかったなあ。
⚫曾我蕭白
群仙図屏風が面白かったです。
気流(?)の表現
木や岩の表現
肌の表現力
それぞれのタッチを近くで見たあと、遠くから見るとメリハリのある世界観が構築されていて、興味深かったです。
他の作品で亀を描いた絵もありましたが、亀の肌の質感は執拗に描き込まれていて、感覚が本当に優れてるなあという感じです。
曾我蕭白 - Wikipediaより引用
↑の作品は曾我蕭白の美人図 。
今回の奇想の系譜展でも展示されています。
江戸時代というと西洋ではバロックやロココ様式が流行っている時でしょうか?
西洋画で主流だったのは油彩画やパステルですよね。水彩もあったと思いますが、日本みたいに支持体に滲む表現やその濃度で何かを示す方法ってその時代はなかったものだと思います。
西洋と東洋では積み上げてきた歴史が全く違うんですね。
続きはまた明日(^-^)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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中目黒のギャラリーで展示中です!
私の作品はMDPギャラリーの会場と和琉ダイニング あんのんhttp://www.an-non-nakameguro.jpに展示してます!
中目黒アート花見会Vol.4
「Sakura Pink」展
メイン会場:MDP GALLERY
住所→東京都目黒区青葉台1‐14-18
会期:2019年3月22日(金)-4月13日(土)
時間:11:00-19:00
※最終日は18:00まで
日・月・祝祭日休廊
「中目黒の桜まつり」の開催期間に併せ、今年で4回目の中目黒アート花見会「Sakura Pink」展が開催されます。
「花見をしながら、アートを楽しむ」をコンセプトに、桜をイメージした作品をMDPギャラリーを拠点に、中目黒エリアの飲食店などの協力店舗にも作品を展示する「お花見ART WALK!」も同時開催!
「桜、桃色、Pink」をテーマに、さまざまなアーティストによるイラストや油彩、日本画などの平面作品、立体作品など様々なアート作品を展示致します。