リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

西洋美術史入門

今日も生きています。

大学生の頃、講義室で受けるような座学の授業を通しで起きていられた試しがありませんでした。

他の授業の課題の制作と百貨店などの展覧会の準備と制作に追われ、覚醒しているうちはいつも何かしていたので、薄暗い講義室でスライドを何枚も見て先生の話を聞くような授業はどんなに先生が興味深い話をしてくれていてもまぶたが重くなってしまいっていました。

今思うともったいなかったなあと思う授業もあります。ですが正直実技の技法などは先生がいてそのときにやらないと修得できませんが、知識は一人で本読んでも学べるものもあります。

ということで今さら美術史の授業の教科書を読んでいます。

 
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分かりやすい題名!


内容も分かりやすいです。
おすすめできるレベル!(なぜ寝てた私!)
池上英洋先生の本です。


せっかく読み返したのでブログに興味深い点をまとめておこうと思います。


今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

魔法使いの紅茶



今日も生きてます。

 

紅茶を飲んでいます。(湯飲みで)

 

実家で母がいれてくれたゴボウ茶とローズヒップティーを飲んでから紅茶の種類の豊富さに面白さに気づきました。

 

外国のパッケージは可愛いイラストが多い気がします。

 

 

 

バナナキャラメルってどんな味だ&絵がかわいいで買ってしまった紅茶。

 
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誰の絵かわからないけれど可愛いなあ。

 

 

 

 

 

 

 

ミントティーってさっぱりするのかなあ&絵が面白いで買ってしまった紅茶。

 



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本当にこんな風に茶葉摘んでるのかしら。

 

ミントティーの活用法がわからず、飲む頻度は低いですが、飲むときはこのおじさんが魔法で摘んでくれたお茶だと思いながら飲んでいます。

 

下絵などを描くときはずずーと紅茶を飲みつつ描いています。ミントマジック。

 

 

 

今日はここまで。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

私の両親は花



 

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私が家族として最初に思い浮かぶのは母です。私の母は花道を習っていたようで、家の玄関や仏間、キッチンにはいつも季節の花が美しく生けられていました。

母はその時代の女性としては背が高く
(結婚する前はそれが悩みだったそうです。)私は母のすらっとした立ち姿に茎の長い花のイメージを重ねます。
色が白いので花の種類としては百合かなあと思いましたが、なんとなく百合は花の大きさと美しさの主張が激しいように感じます。

常に周りに気を配り、父を立て、家族を支えてくれる母は奥ゆかしい性格です。気が小さいのかなーと思うこともありました。そんな母は百合よりも長く伸びた茎に小さな花をうつ向いて咲かせる鈴蘭の方がしっくりきます。


母が鈴蘭としたら父は…と考えます。
私の父はすらっとした母に比べて背が低くずんぐりした体型です。家ではあまり口を開かず、居間にずでーんと座り、母が運ぶ料理を食べながら芋焼酎を飲んでいる姿が脳裏にすぐ浮かびます。
しかし家族のためにずーっと働いて支えてくれました。仕事の愚痴等は聞いたことがありません。怒られたこともありません。父が私にする助言はいつも正しいことでした。

私は花の種類に詳しくありませんが、父は薔薇のイメージを持ちます。下の方に咲いていて落ち着いた赤色のぼってりとした重そうな薔薇。なんとなく図々しく、そして頼りになる存在です。


そして鈴蘭と薔薇のハイブリットである私はどんな花かなあと考えましたが、不思議なもので自分となると全く見当がつきません。

というよりもまだ咲いていないとすら思います。25歳にもなって自分をつぼみはないだろうとも思いますが。もしいつか私が子供を産んだらわかるのかもしれません。


おばあちゃんは胡蝶蘭でおじさんはサボテンでおじいちゃんは…と、家系図を眺めながら変なことをいろいろ考えていると、いつもの生活の中ではすっかり忘れていますが、自分の身体の中に脈々と血が受け継がれている当たり前のことを不思議に思います。


だからそういう絵を描こう。

という話でした。

 

 

akashiaya.jimdo.com

家族の肖像

今日も生きています。

 

来月から阪神で家族の肖像展に出品します。

 

家族の肖像ってなにかあるのかなあ?

と調べていたら家族の肖像という映画があるそうです、

この展示とは関係のないようでした。

 

ですがあらすじをみてみると主人公の教授が絵画の収集と研究をしている人間です。やっぱり美術が噛んでると少し見てみたくなります。

 

画家の生涯をテーマにした作品もたくさんあります。大学の授業でフランシス・ベーコンを主人公にした映画を見ましたが、フランシス・ベーコン役を演じた役者さんが本物にそっくりで驚きでした。

 

画家をテーマにした作品は映像美しいか心に痛い系か…そんなに気軽に見れる作品ではないと思うので今まで見たいと思ったことありませんでしたが、カラバッジョやロセッティなど、好きな作家だったらみてみたいなあ。

 

家族の肖像に話は戻りますが、ウィキペディアにこんなことが書かれていて↓

家族の肖像』(かぞくのしょうぞう、イタリア語: Gruppo di famiglia in un interno / 英語: Conversation Piece)は、1974年公開のイタリアフランス合作映画である。監督はルキノ・ヴィスコンティカラーシネスコ、121分。

孤独な老教授(最後まで名前は明かされない)と、新世代の若者たちとの交流を描いたヴィスコンティの代表作。英語題の「Conversation Piece」とは、18世紀イギリスで流行した「家族の団欒を描いた絵画のこと。撮影は全て教授のアパルトマンのセットの中で行われ、これは教授の閉ざされた内的世界の表現であると共に、血栓症で倒れたヴィスコンティの移動能力の限界でもある。日本ではヴィスコンティの死後、1978年に公開され大ヒットを記録、ヴィスコンティ・ブームが起こった。

家族の肖像 (映画) - Wikipediaより

 

家族の団欒を描いたものがConversation Pieceとして18世紀ではやっていたんですね。知らなかったです。ラファエル前派も18世紀ですし、何か縁があるかもしれない。

 

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Conversation Pieceで調べたら出てきた画像。

今の家族の写真のような雰囲気ですね。気軽に写真が撮れなかった時代は絵がその役割を果たしていたのかもしれません。21世紀では絵画の方が敷居が高くなっていますね。

 

 

肖像というとかたいポーズのイメージがあったので家族の団欒の風景を描くのも面白いかもしれません。

 

 

とりあえず映画をみてみようかな。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

 

ロセッティの作風の変遷

今日も生きています。

 

今日はロセッティの作風の変遷です。

前のブログと何枚か記事がかぶるかもですが、ご容赦ください。

 

ロセッティというと美人画というとイメージしかありませんが、それは人生の後期で最初は聖書や薔薇物語、アーサー王、ダンテなどを題材にした作品が多いです。

 

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上の作品は未完成だそうです。

水商売をしている幼馴染を街で見つけるという場面だそうです。

 

 

 

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ロセッティの父はダンテ研究家でした。ロセッティはその影響でダンテから多大な影響を受けていました。

 

あるときからロセッティは油絵ではなくて紙に乾いた水彩絵の具を重ねてえがくという技法で描き始めます。

 

 

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この絵かわいいな…

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アーサー王伝説を主題とした作品も多くあります。

中世の装飾写本から影響を受けていたせいで人間のポーズは少し硬い印象です。

 

これはアーサー王伝説に限ることではありませんが、恋人同士の場面や、主題のときは自分と恋人をイメージした絵も描きました。本で読むまでわかりませんでしたが、そんな恥ずかしい事よくできるなと思いました。

 

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モデルの負担を軽減するために写真も撮っていたそうです。写真を見ると、わーこんな人本当にいたんだなと思いますね。

 

 

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上の作品も素敵ですね。

 

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 1860年以降から油彩で象徴的に女性を描くようになります。

意味合い重視の絵画から感覚重視の内容になっていきます。絵の中には花や楽器がモチーフとして登場します。眼で見る絵画ですが、目だけではなく花の香りや楽器の音色をイメージさせることで五感を刺激するような絵になっていきます。

 

楽器はロセッティが弾けるわけではなく、形が面白いため絵のモチーフとしてあつめていたそうな。

 

 

眉が太い女性がよく描かれていますが、この女性はジェインという名前で、作家仲間であったウィリアム・モリスの奥さんでした。ジェインをモデルにするためにウィリアム・モリスの家に出入りしていたロセッティはジェインと愛人関係になってしまいます。

 

ロセッティの作品はジェインをモデルにした作品多いです。その前には亡き妻を(生きているときに)モデルにした作品もあります。ピカソもそうですがその時のパートナーをよく描いてるんですよね。ピカソは絵を見ていてもパートナーに愛を感じませんが、ロセッティは本当に魅了されて描いていたんだろうなあと感じます。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ロセッティ

生きてます。

 

締め切り前できりきり舞いでした。計画性が足りないです…。反省。

もっと早く絵が描けるようになりたいなあ。

もっと上手になりたいし、たくさん描きたいです。

 

そしていつのまにかもう二月も終わりそうです。

このままですと2018年はまばたきしている間に終わってしまうかもしれません。こわいです。家の中ですと低速モードになってしまいゆっくり動いてしまいます。ナマケモノのゆっくりさに共感してしまいます。ナマケモノかわいいなあ。

 

今調べたらナマケモノ一日に20時間睡眠をとるようです。師匠!

 

 

 

さて、だいぶ間が空いてしまいましたが今日はラファエル前派のメンバーであったロセッティについてです。

 

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ダンテ・ゲイブリル・ロセッティ

1828年ー1882年

 

 

作家について調べていく中で気になるところの一つは家庭環境です。ロセッティの父親はイタリアからの政治亡命者でロンドン大学のイタリア語の教授でした。イタリアの政治亡命者が集う家で育ったそうです。

 

それからロイヤルアカデミーに入学し、フォード・マックス・ブラウンという画家に師事します。ロイヤルアカデミーは中退しますが、ミレイやハントと共にラファエル前派を結成し、それが解散するとバーン・ジョーンズウィリアム・モリスと共に第二次ラファエル前派を結成し、制作を続けています。

 

ロセッティは社交的で自宅に多くの友人を迎え時には一年以上も仲間を滞在させることがあったそうです。

 

晩年に近づくにつれて、目を患ったり、野心を込めた詩集を酷評されたり、ウィリアム・モリスとの関係が疎遠になったり…制作は続けていますが、亡くなる最後の十年は心身ともに健康を害し、隠遁生活を送っていたそうです。

 

常に仲間と一緒に制作しているイメージですね。

 

生前は画家よりも詩人としてのロセッティの方が有名だったそうです。絵は限られたパトロンにのみ制作しあまりロセッティの作品が大勢の目に触れることはなかったようです。

 

ちなみにウィリアム・モリスと疎遠になってしまった理由はウィリアム・モリスの妻と愛人関係になってしまったからなのでした。

 

 

あまり作品が見られることのなかった割には当時のイギリスの美術界にロセッティが与えた影響は大きかったそうです。おそらく社交的だったため付き合う人の数が多かったからだと推測します。

 

美術史の中では同じ時代の印象派モネやルノワールの方が有名でロセッティは影薄い感じがしますが、たぶんイギリスでは有名な画家なんだろうなあ。

 

 

明日は作風についてみていきたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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眠り姫



今日も生きてます。

 

昨日のブログのなかに出たバーン=ジョーンズの眠り姫です。


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いばら姫のシリーズを何枚も描いたそうです。眠る姿に興味を持っていたようです。

シリーズ全点に登場する人物は27人で、起きているのは最初の王子様だけです。

 

あとにか描かれた眠り姫は画家は細心の注意を払って描いています。

 

このシリーズが小さな断片しか残らなかったとしても、それだけで全体の素晴らしさがわかってもらえる、そんな作品ん描きたかったとバーン=ジョーンズは語っていたそうです。素敵ですね。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。