リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

象徴主義②

今日も生きてます。

 

ラファエル前派は美術史の中では象徴主義に入るという話をしました。

 

象徴主義が生まれた19世紀イギリスは産業革命の影響を受けてロンドンには富と人口が集中しました。しかし19世紀後半になるとほかの欧米諸国も工業化に追いつき、初期の優位性を失います。そしてアジア諸国を植民地にし覇権を広げていきました。

 

発展して社会が豊かになっていく反面多くの農業労働者は工場への働き手になり、労働者階級は七割を占めていましたが、上流階級が数千ポンドから一万ポンド以上の年収を得ていたのに対し、労働者は60から70ポンドの年収でした。過酷な環境の中での女性や未成年の長時間労働が社会問題になりました。

 

フランスではベル・エポック(良き時代)といわれるような華やかな時代でしたが、急激な進歩や変化が表面的に映った芸術家たちには生と死の不安や苦悩、運命や願望を象徴的に表現しました。

 

象徴主義は絵に限ったものではなく文学や音楽にも派生しました。

「象徴」主義といわれるようになったきっかけは1886年に詩人ジャン・モレアスの「象徴主義宣言」だそうです。個人的に詩人というものがどういうものなのかピンときません。日本の歌人俳人の様なものなのかな。

 

 

 

 

 

 

象徴主義が生まれた時代背景をかいたところで今日はここまで。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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象徴主義

今日も生きてます。

 

秋田に住んでいたとき、たまに学校から帰るときに吹雪の時がありました。雪が顔にべちべち当たるし、目開けられないし、向かい風過ぎて息ができないし、なんかもうひどすぎて友達と大爆笑して下校していました。

 

気温が下がると肌に空気が突き刺さるような感覚ですよね。寒さや雪がしんどい時は頭の中に暴力の二文字が浮かびます。またはいじめ。これは自然の陰湿ないじめだ。そうに違いない、とぶつけられない怒りを自然に向けています。

 

雪が音を飲み込んでしまったようなシーンと静まり返った冬の夜は好きだなあ。ざくざく雪を踏む音だけ響いているような。東京だと感じることはありませんが、秋田だと歩いている人少ないから世界に私一人だけかも。みたいな気分を一瞬味わえます。

 

しんどいのは寒さではなくて風かもしれません。なんだか関係のない季節の話をしてしまいました。

 

今日は象徴主義についてです。

 

前々回ブログに書いたラファエル前派(19世紀にイギリスのジョン・エヴァレット・ミレイ、ウィリアム・ホフマン・ハント、ダンテ・ガブリエル・ロセッティの三人の画家を中心に結成された美術のグループ)が美術史の中ではどんな区分なのかなーと調べてたら象徴主義という部類に入るようです。

 

 

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見えづらいかな…

上の図は下の私が読んでいる視覚デザイン研究所から出ている鑑賞のための西洋美術史入門という本の端にのっているグラフです。本当は縦で載っているんですが横の方が見やすいかな…。どちらも載せておきますか。

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グラフを見ると象徴主義印象派と同時代のものであることがわかります。

イメージとしては印象派(モネやルノワール)はフランスパリを中心に起こったことで、象徴主義はフランス含むヨーロッパと分けておくと考えやすいかもしれません。

 

美術史の中の○○主義や○○派って当時の作家が自称して集まっているものは少なくて、大体批評家にそのように表現されたり、後の歴史学者がつけたりしたものなので、この技法を使っているから○○派というわけではないのだなと思います。つまりわかりにくいです。

何を表現してるかが○○派の区分けの基準です。

 

象徴主義は何を表現しているかというと言葉の通り何かを象徴する絵を描いている作家の事です。そのなにかというのは「目に見えないもの」のことです。

 

目に見えないものとは何かというと人間の内面性(いろいろな感情など)や神秘性の事のようです。ラファエル前派は象徴主義の先駆け的存在だと美術史の中では位置づけられています。

 

 

ラファエル前派のことについてちょっと見てみようと思ったら深みにハマりそうです。明日に続きます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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アカデミー

今日も生きています。

 

首都圏でも雪が積もりましたね。寒いです。

皆様暖かくしてお過ごしください。

 

昨日ラファエル前派について書きましたが、アカデミーで三人は出会いラファエル前派というものをつくりました。

 

以前ブログで取り上げたアカデミーはフランスのアカデミーで、ラファエル前派はイギリスのアカデミーです。

絵画のジャンル - リアル絵描き日記

 

そこでそもそもアカデミーとは世界的にどういうふうにしてできてきたのかと思い、今日はラファエル前派とは離れますがアカデミーについて整理したいと思います。

 

最初の美術を学ぶ学校ができたところはイタリアのフィレンツェで、1563年にジョルジュ・ヴァザーリがアカデミア・デッレ・アルティ・デル・ディゼーニョを設立しました。

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ジョルジュ・ヴァザーリ

 

 

 

1593年にはローマにもアカデミア・サン・ルカが設立されます。設立者はフェデルコ・ツッカリ↓

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カラヴァッジョの作品は好きではなかったようです…

 

 

1582年にはボローニャにアカデミア・デリ・インカミナーティが設立されます。

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アンニーバレ・カラッチが設立者です。

 

 

美術学校はイタリアが魁の存在だったんですね。

 

 

そこからフランスで1648年に王立絵画彫刻アカデミーが設立されます。

 

その後イングランドでロイヤルアカデミー・オブ・アーツが設立されました。イギリスでは最古の美術学校だそうです。

 

そこでラファエル前派が生まれたんですね。

 

 

ちなみに日本で最初の美術学校は1876年に明治政府が設立した工部美術学校が最初にできたものらしいです。

 

 

 

今日はここまで。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ラファエル前派

今日も生きてます。

 

神話・おとぎ話の本を読んでいます。中では様々な絵が載せられていますが、ファンタジーを描いた画家たちという章の中でラファエル前派の画家も紹介されていました。

 

個人的には好きな作家が多いのでラファエル前派について少し理解を深めたいと思います。

 

 

◎ラファエル前派

 

ジョン・エヴァレット・ミレイ

1829年ー1896年

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ウィリアム・ホルマン・ハント

1827年ー1910年

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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ

1828年ー1882年

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の三人を中心に結成された美術のグループです。

 

三人はロイヤルアカデミーの学生で、そこでラファエル前派を結成しました。

なぜラファエル前派という名前かというとアカデミーでラファエロの作品を規範として教えられることに反抗してラファエル前派という名前を付けたそうです。

 

1人1人ついては明日に続きます。

 

 

今日もご覧いただきありがとうございました。

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佐藤美術館

 

今日も生きてます。

 

佐藤美術館の新収蔵展を見に行きました。

 

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 佐藤美術館(さとうびじゅつかん、英語: The Sato Museum of Art)は、東京都新宿大京町にある美術館。公益財団法人佐藤国際文化育英財団が運営している[1][2]

    (佐藤美術館 - Wikipediaより

 

 

 

第一不動産グループ創業者の佐藤行雄さんが設立したものらしいです。

 


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名前は聞いたことありましたが、実際に美術館に行ったのははじめてでした。ビルの中に絵が展示されていて、二階は受け付け、三、四、五階が展示室になっていました。

雨がザーザー降っていたので人はおらず、貸しきりでゆっくり鑑賞できました。

 

今回の展示は山本冬彦氏から寄贈を受けた作品の展覧会です。

 

割合的には静物画より人物画が多く展示されていて、人物画が好きな私としては楽しく鑑賞できました。

毛利太祐さんの色鉛筆で女性をリアルに描写してる作品がありました。みていてすごい細かくかかれているけど油彩の質感とは違うなあとふしぎにみていたら素材が色鉛筆で驚きでした。

 

画集でリアルに描かれた色鉛筆の作品みたことはありましたが、実物を見るのは初めて。すごく描き込んであるのに紙の状態がよくて鑑賞しててマットでフラットなのが気持ちよかったです。

 

開光市さんの作品も個人的にみていて面白かったなあ。油彩の作品とペンや墨で描かれた作品の二枚がありました。

面や線を画面の中で抜いたり形を与えたりしながら絵が構成されていてみていて楽しいです。油彩の作品はよくみていると3本目の腕を発見して驚きました。

 

四階には小嶋悠司という方の作品が多く展示されていました。板やキャンバスに描かれていて、でも日本画の顔料を使われているようで、日本画なのに味のある質感が新鮮でした。

 

五階は毎回コレクターから借りたものが展示されているらしく、私がみたときは屏風の作品が三点展示されていました。とても大きくて迫力ありました。

緑色で布の上に座る女性が描かれた屏風が個人的につぼでした。

 

会場では今回の展覧会の図録が販売されていました。山本冬彦さんの経歴も載っていましたが、お仕事されながらたくさん美術の活動されていて本当にすごいなと思いました。そしていつも作家の経歴ばかり読んでいるので、コレクターさんの経歴をこうして図録の中で読むのが不思議な感覚でした。

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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雑学

今日も生きてます。

 

町中に雪が積もってみんな移動がスキーという夢を見ました。スキーをしながらなぜか美術館に入り(なぜか会場も雪だらけ)自分の卒業制作の作品を探していました。起きたときは私卒業制作提出したかしらと寝ぼけてました。

(バッチリ提出はした。)

 

最近スキーしてないなあ。

 

 

神話・伝説とおとぎ話という本を読んでます。

 

解説は誰が書いたのかなあのみてみたら海野弘という男性の執筆家が書かれていました。78歳の方らしいです。たくさん本をかかれていてすごいなあ。

 

過去の著作も気になるものがたくさんありました。

 

 

オリエンタルファンタジー

スパイの世界史

遊び続けるピーターパン

雀はなぜ舌を切られたか イメージの風土記

ドラゴンの系譜 中国の秘密結社

ホモセクシャルの世界史

セレブの現代史

 

一部ですが、範囲の幅が広すぎる…!!!!!!

 

Wikipediaの情報なのでほんとかはわかりませんが、日本でまだ注目されていなかったアールヌーボーに着目していち早く本をつくった人らしいです。

 

この本を読み終わったら他の著作も読んでみたいですね。雀の舌はなぜ切られたのかが読みたいかな。雑学が広がりそうです。

 

あとどこかでピーター・パンのネバーランドに大人がいないのはピーターパンが連れてきた子どもが一定の年になると殺害してしまうからだという話を聞いたのですが、本当なんでしょうか。それを知ってからピーター・パン怖くなりました。

 

 


今日はここまで。

ご覧いただきありがとうございました。

展示予定

今日も生きてます。

 

今日は展示のお知らせです。

 

 

先日のブログに載せた制作途中の作品は横浜のGallery Arkという画廊の自画像展に出品します。

★ー山本冬彦推薦作家によるー

         2018自画像展

  Gallery ARK(横浜)

  4月12日ー4月21日

 

 

 

そして久々に阪神でグループ展です。

 

★家族の肖像展

 阪神百貨店梅田本店 美術画廊

 4月25日ー5月1日

 

 

大阪楽しみです。

 

たこ焼きとお好み焼きが。

 

 

最近読んでいる本。

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装丁が可愛らしくてお気に入りです。かわいがります。

このシリーズの本はツボです。揃えてしまいそうだ…。

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今日はここまで。

今日もご覧いただきありがとうございました。

 

 

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