象徴主義②
今日も生きてます。
ラファエル前派は美術史の中では象徴主義に入るという話をしました。
象徴主義が生まれた19世紀イギリスは産業革命の影響を受けてロンドンには富と人口が集中しました。しかし19世紀後半になるとほかの欧米諸国も工業化に追いつき、初期の優位性を失います。そしてアジア諸国を植民地にし覇権を広げていきました。
発展して社会が豊かになっていく反面多くの農業労働者は工場への働き手になり、労働者階級は七割を占めていましたが、上流階級が数千ポンドから一万ポンド以上の年収を得ていたのに対し、労働者は60から70ポンドの年収でした。過酷な環境の中での女性や未成年の長時間労働が社会問題になりました。
フランスではベル・エポック(良き時代)といわれるような華やかな時代でしたが、急激な進歩や変化が表面的に映った芸術家たちには生と死の不安や苦悩、運命や願望を象徴的に表現しました。
象徴主義は絵に限ったものではなく文学や音楽にも派生しました。
「象徴」主義といわれるようになったきっかけは1886年に詩人ジャン・モレアスの「象徴主義宣言」だそうです。個人的に詩人というものがどういうものなのかピンときません。日本の歌人や俳人の様なものなのかな。
象徴主義が生まれた時代背景をかいたところで今日はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました。