椿説弓張月
今日も生きてます。
ペンタブを買いました。
制作にデジタルを取り入れてより良い作品を目指します。
さて、今日も「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢嶋新)を読んでます。
前回は読本の南総里見八犬伝についてでした。
↑曲亭馬琴(『國文学名家肖像集』より
今日は同じ作者の曲亭馬琴が書いた「椿説弓張月」(ちんせつゆみはりづき)を紹介します。
「椿説弓張月」は平安時代末期の武将 源為朝(みなもとためとも)の活躍を描いた物語です。
源為朝は、伝説によると身長は2メートルを越える乱暴者。
左腕が右腕よりも12センチも長く、弓を引くために生まれてきたような体をしていたそうです。
↑『椿説弓張月』
大弓を引く源為朝。読本『鎮西八郎為朝外伝 椿説弓張月』より。葛飾北斎 挿画。
椿説弓張月のすごいところは挿し絵があるところ。
当時江戸で超人気だったこの小説の挿し絵を担当していたのはなんと葛飾北斎です。
源為朝には琉球へ逃れ、その子供が琉球王国の初代王になったという説があります。
椿説弓張月ではこの説を取り入れ、ストーリーが展開しています。
葛飾北斎画 「鎮西八郎為朝図」
左上の文字は馬琴の文字。
↑は歌川国芳画「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」
物語の一場面ですが、からす天狗や巨大な魚が出てきて内容的にも視覚的にも楽しいですね。
椿説弓張月は実在した人物てある為朝が主人公ですが、妖術やらなんやらでファンタジー要素も十分に盛り込まれています。
水滸伝といい、南総里見八犬伝や椿説弓張月…江戸っ子たちが好んだストーリーがわかりますね。(勧善懲悪!ヒーロー!)
きょうはここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。