今日も生きてます。
ネットフリックスで映画廃人になりつつあるということを何日か前のブログでかきましたね。
今日も見ちゃった。
ネットフリックスオリジナル映画作品「The call」を視聴しました。
韓国映画です。韓国の映画を見るのは初めてでしたが本当に面白かったです。
主人公が久々に帰ってきた実家の電話が、なぜか過去その家に住んでいた人間とつながるという設定です。電話を通して目まぐるしく現在が改変されていきます。
なので全く展開が読めない。
普通の映画なら過去をやり直して現在を良くするという流れになりそうですが、この映画はサイコホラー。そううまくはいきません。ハラハラドキドキです。
ネットフリックス入っている人には是非みてほしいです。
一日一映画になってしまいそうだ…。
さて、「人騒がせな名画たち」(木村泰司著、マガジンハウス)を読んでます。
今日はロココで一番有名な作品「ぶらんこ」をみていきましょう。
ロココとは?
ロココというのは、18世紀ごろフランスから始まり、ヨーロッパに広がった美術の様式のことです。絵画においてロココの特徴は、絵のテーマが堅苦しくないものが多い(貴族のピクニック、恋愛など)、曲線を多用する、優美・優雅な感じです。
ロココという名称の由来
「ロココ」という言葉はロココはロカイユ(rocaille)からきています。ロカイユは岩の意味でもとは貝殻で装飾された岩組のことでした。1730年代には貝殻の曲線を多用したインテリア装飾がロカイユ装飾と呼ばれ流行しました。
18世紀末~になると、前時代の装飾様式を指して蔑称的な意味で「ロココ」が使われるようになり、現在では普通の美術の様式を意味する言葉として「ロココ」が使われています。
ジャン・オノレ・フラゴナール画「ぶらんこ」1767年頃
ロココの時代で画期的であったのは、それまでの西洋絵画史では「人間同士の恋愛」が絵のテーマになることはあまりありませんでした。
(あるとしても神サマとか。ルネサンス期は歴史画の体裁をとりつつ、裸の神様同士の恋愛を堂々と描いた。歴史画の体裁があるからちょっとえっちでも大丈夫!)
ロココでは人間である貴族たちの恋愛が堂々と絵のテーマとして描かれたのです。
その最たるものが「ぶらんこ」といえるのかもしれません。
この絵画を注文したのはサン・ジュリアン男爵です。
なんと注文内容が軽薄すぎたため、一回断られた仕事がフラゴナールに回ってきたそうな。
そんな断られるほどの軽薄な内容とはどんなものであったか?絵をみていきましょう。
ブランコに乗ること
当時は性行為を意味した。
絵画の中でブランコに乗っているのは注文主である男爵の若い愛人。
靴が脱げている
靴が脱げているのは貞節を喪失したことを意味している。
ブランコを押す男性
描かれているのは愛人の夫らしい初老の男性。
実は注文した男爵は司教を描くように依頼していたようだ。
スカートの中を覗き込む男性
注文主の男爵。
高く上げた左腕は性的な高揚を示している。
男爵の後ろのキューピッド
男爵と愛人の関係を示すかのように、口に人差し指をあて「秘密だよ♪」というポーズ。
愛人の後ろの像
お嬢、大丈夫かい?と成り行きを心配しつつ、興味深々。
総括すると不倫を楽しんでいる絵画です。
まさか注文したサン・ジュリアン男爵も、超プライベートな作品がこんな後世まで晒されるとは思わなかったでしょうね。
クリムトの「接吻」のような「愛」を描く作家もいれば、フラゴナールの「ぶらんこ」のような「愛」の作品もある。
愛はいろいろですね。
もし皆様が画家だったらこのような注文受けますでしょうか?
私は喜んで承ります!
(むしろ燃えるぜ)
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。