ルネサンス巨匠ボッティチェリは自らの作品燃やした?死後忘れ去られていた?ルネサンス雑談。
今日も生きてます。
ネットフリックスに入会したおかげで映画廃人です。
Amazonプライムにも入っているのですが、Amazonプライムは視聴できる映画がたくさんあっても、どれが私の趣味に合うかわからず、選ぶのが面倒で結局見ないです。
おすすめがあったら教えていただきたいです。
ネットフリックスは私の興味ありそうな映画を勧めてくれたり、マッチ度〇%というように数字に表してくれるんですよね。
「クイーンズ・ギャンビット」や「ジョーカー」、「IT」などを視聴しました。バッドマンは知らなかったのですが、ジョーカーは大変面白かったです。
あまり映画は観ない人間ですが、人生で観た映画の中で印象に残っているのは「ザ・セル」「ピクニック・アット・ハンギングロック」です。
話の筋は結構どうでもよいと思うタイプで、映像の美しさとか、服装、構図などを見ている気がします。字幕はどう考えても画のじゃまだと捉えてますので、いつも洋画は吹替です。しかし画をそんなに意識していない作品の場合は字幕があってもいいかもしれませんね。
ネットフリックスでこれから視聴したい映像作品は、「ジェフリー・エプスタイン 権力と背徳の億万長者」「ダークナイト」「トータル・リコール」「THE CALL」「ビッグ・フィッシュ」「ピーターラビット」あと進撃の巨人も見てみたいな…
廃人生活は終わらない!
さて、「人騒がせな名画たち」(木村泰司著、マガジンハウス)を読んでいます。
ブログではボッティチェリ雑談が続いています。
ボッティチェリが生きた時代は「ルネサンス」と言われていますね。
(そういえばルネッサーンス!といってグラスをチンするお笑いコンビはまだ健在なのでしょうか?)
キリスト教が根付いた後のヨーロッパで、このような異教の神を堂々と(しかも裸!)描くということは許されていたのか疑問です。
調べると、この時期内部抗争で教皇の影響力が弱まっていたことや、貿易によって富がフィレンツェの商人に蓄財され権力を持ったこと、オスマン帝国やビザンツ帝国から古代ギリシア・ローマの文化がイタリアに入ってきたこと…などなど様々なきっかけがあるようです。
この時期のメディチ家などの上流階級の知識人たちにとって古代ギリシア・ローマの古典は必須教養でした。
描かれた異教の神々は、信仰の対象ではなく文学の中に登場する「キャラクター」という立ち位置でありました。
特にメディチ家はプラトンについて研究していたようです。神から発せられる光が「美」、それを精神的に求めることが「愛」という哲学から、美を求める人は愛と解釈されました。
哲学を理解するのは難しいですが、この時期に隆盛していた新プラトン主義というものが、その時期の芸術を推し進める理由の一つになり、ヴィーナスが描かれたのです。
ボッティチェリは死後忘れられた存在になっていました。19世紀にラファエロ前派が再発見したため現代までルネサンスの有名な作家になっています。
サヴォナローラの肖像
(フラ・バルトロメオ画1498年頃)
調べていくと、ボッティチェリはローマ教会の堕落を批判していたドメニコ会修道士のジェローラモ・サヴォナローラという人の影響力を強く受けていたそうです。
その人の影響されて異教徒的な作品を自ら「焼く」という行動に出たそうな…。
この出来事は「虚栄の焼却」と呼ばれているようです。
1497年2月7日に起きたイタリアのフィレンツェ当局が罪とした化粧品、芸術、書籍、トランプなどをドミニコ会司祭ジロラモ・サヴォナローラの支持者がマルディグラの祭りでくべたかがり火の事である。そこから政府などが罪としたものを燃やす物を指すようになった。
注文して描いたものなのだから、そんなことしなくても…と思ってしまいますが、仕事は仕事、というようなドライな人ではなかったのでしょうね。
宗教は芸術作品と関わりが深いので、それなしには語れませんね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。