「農民の画家」と言われるブリューゲルの農民に対する本音は?見下していたの?
今日も生きてます。
私のようなインドア派にとって大雨はイベントです。
朝の目覚め時に激しい雨音がしたので、
めちゃくちゃ雨音するなア
今日は朝から大雨だぞ~
という若干わくわくさん気分で朝の準備をしていましたが保湿器の音でした。(がーン)
窓の外には青空が澄み渡ってました。
気が済むまでBGMは嵐+雨音にしました。
さて、「人騒がせな名画たち」(木村泰司著、マガジンハウス)を読んでいます。
今日はブリューゲルについて取り上げます。
ブリューゲルの作品で一番有名なのはバベルの塔ではないでしょうか?
日本にも来たことがあります。
ブリューゲルは16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)生まれの画家です。
その生涯についてわかる資料は少なく、ほとんどわからないというのが実情です。
ピーテル・ブリューゲル (1525 - 1569)
(↑は死後(1582)に発表された肖像画)
ブリューゲルはバベルの塔以外にも、農民のことを描いた作品を多数残しています。
ブリューゲル画「雪中の狩人」1565年
ブリューゲル画「農民の婚宴」1568年
ブリューゲルは都市に暮らしていた教養人で、都市部の上流階級の人々のために作品を制作しました。
なので描かれた農民たちの暮らしの作品を楽しんでいたのはそんな暮らしとは縁のない上流階級の人々です。
ブリューゲルは、当時の都市部の上流階級の人々から愚かな存在と考えられていた農民の姿を、エンターテインメント的に描いていたというのが現実のようです。
ブリューゲル画「農民の踊り」1568年
↑の作品では教会に背を向け、乱痴気騒ぎする農民のようすを見ることができます。
村の教会
キリスト教の七つの大罪の中にある色欲・大食い・憤怒・貪欲などを察することができる表現。
農民たちの踊りも都市部の上流階級の人々から見たら、粗野で騒々しいと思われていたそうです。同じ国の中でも全く文化が違ったのです。
ここまでは「人騒がせな名画たち」で著者の木村泰司さんが指摘されていることです。
Wikipediaによると、日本の美術史家である森洋子さんや阿部謹也さんは違う意見のようです。
農作業に向かう娘たちの初々しい表情や、結婚式に集まる人々の歓喜の様子といった、彼らの生活の隅々にまで入り込み、「人間」としての農民たちの生き生きとして細を極める描写は、農民たちの側に立って、その心の奥まで知り尽くした者でなければ到底描け得ないものであり、こういった画一的な見方は当てはまらないとしている。
捉え方は人それぞれのようです。
個人的には農民に愛があったらもう少し美化して描くぜぃと思います。
皆様はどのように思われますでしょうか?
ブリューゲル画「怠け者の天国」1567年
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。