田舎の風景にほのぼの~秋田を表現した福田豊四郎の作品で心を温める~
今日も生きています。
日ごろから自宅警備隊の一員として忙しくしている私ですが、年始年末は故郷に帰ることにしています。
いろいろ不安材料もありますが今年も年越しは秋田ですることにしました。
(年に一度を先延ばしにしてもう来なかったら後悔しますしね。)
年越しの定番はカキや寿司などのごちそうと、ガキ使(テレビ番組)です!
秋田は都会の人からすると驚くほどチャンネルが少ないのですが、ガキ使は見ることができます。
海の幸を食べながらガキ使で爆笑する…これほど幸せなことはないですよね。(むふふ)
本日新幹線のチケットを受け取ったので年末のことに思いを馳せてしまいました。
今から楽しみです。
皆様のお宅は紅白派?それともガキ使派ですか?
楽しい年越しにしましょう!
さて、今日は秋田つながりで秋田県出身の作家「福田豊四郎」の作品を見たいと思いまうす。
「日本画の歴史近代編ー狩野派の崩壊から院展・官展の隆盛までー」「日本画の歴史現代編ーアヴァンギャルド、戦争画から21世紀の新潮流までー」(草薙奈津子著、中公親書)の中で紹介されていて初めて知りました。
出典:「日本画の歴史近代編ー狩野派の崩壊から院展・官展の隆盛までー」「日本画の歴史現代編ーアヴァンギャルド、戦争画から21世紀の新潮流までー」(草薙奈津子著、中公親書)
薬店を営む父の家庭に生まれ、次兄の影響で美術や文芸に親しんでいたそうです。
15歳のとき京都に出て、鹿子木孟郎、川端竜子、のち土田麦僊に師事して日本画を学び、昭和3年、京都絵画専門学校を卒業します。
そして日本画の協会を作ったり、公募展で賞を獲ったりして活躍します。新聞や雑誌の小説挿絵も担当していました。武蔵野美術大学の日本画講師にもなっています。
昭和45年に亡くなります。
福田豊四郎は一貫して郷里秋田をテーマに作品を制作されています。
出典:「日本画の歴史近代編ー狩野派の崩壊から院展・官展の隆盛までー」「日本画の歴史現代編ーアヴァンギャルド、戦争画から21世紀の新潮流までー」(草薙奈津子著、中公親書)
童話に出てきそうな風景…かわいいです。
雪景色の中の雪を被った木々の抽象的な形が面白いですね。
空を流れる雲の形も独特で面白いです。
寒い夜、冷たい向かい風の中をサンタさんのもとに出勤するトナカイたち…というイメージですね。(個人的見解です。)
出典:「日本画の歴史近代編ー狩野派の崩壊から院展・官展の隆盛までー」「日本画の歴史現代編ーアヴァンギャルド、戦争画から21世紀の新潮流までー」(草薙奈津子著、中公親書)
新しい日本画の絵画空間に挑戦したのかな?と思われる構図。
真上から海の様子をとらえています。
奥行きを海女さんたちの重なりで表現しています。
影だけでいいので一番奥にもう一人いてもよかったのかなと思っちゃったけど、何か理由があるのでしょう。
画面全体が海っていいですよね。
女性の描かれ方も変に官能的でないところに好感。
出典:「日本画の歴史近代編ー狩野派の崩壊から院展・官展の隆盛までー」「日本画の歴史現代編ーアヴァンギャルド、戦争画から21世紀の新潮流までー」(草薙奈津子著、中公親書)
福田豊四郎画「山菜を売る人達」
田舎らしい雰囲気。
昔の秋田ではこのような風景があったのでしょうか。私は見たことありません。
日本昔話の中にありそうなイメージです。
体験していないけど懐かしいような気持になるのが不思議です。
ほのぼのとした印象を受ける作品ですが、福田豊四郎が生きた明治ー昭和は、戦争もあり、激動の時代でした。厳しい時代を生きたからこそ日常や郷里の大切さを知っていたのでは?と思います。
自分を支えてくれる様々なものに感謝ですね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。