日本画雑談。
今日も生きてます。
コラボ商品って心躍りますよね。
ミスタードーナッツでポケモンとのコラボ商品をいただきました。
ピカチュウのドーナツはコーティングされたチョコがプリン風味ということです。
キャラクターの色に合わせた味も気が利いていて素敵ですね。美味でした。
知っているポケモンはピカチュウとメタモンだけですが、こうやってモノになっているものを見ているとかわいいです。
癒しです。
(でも食べる)
さて、「日本画の歴史近代編ー狩野派の崩壊から院展・官展の隆盛までー」「日本画の歴史現代編ーアヴァンギャルド、戦争画から21世紀の新潮流までー」(草薙奈津子著、中公親書)を読みました。
小さい頃を思い起こすと、日本画に触れる機会よりも、油絵やアクリル画に触れることのほうが多かったように感じます。
実家は畳がほとんどの日本家屋ですが、洋間の客間には薔薇の油絵とモナリザの複製が飾られていました。
日本画を意識したのは浪人中の予備校で上の階が日本画だったり、上野で開かれる日本画の展覧会です。膠を使って日本画を描いたのは大学一年生の時でした。
なので感覚的に日本画は自分とは全く違う分野だと感じています。
しかし、油絵が日本で本格的に描かれ始めたのは明治の黒田清輝以降で、それまでの長い日本の歴史の中で美術(的なもの)は日本画でした。
日本の美術史のほとんどは日本画が占めています。
日本画のこと他分野だと思っていましたが、日本人としてはむしろ日本画のほうが自分たちの民族の美術なんだなあと実感している今日この頃です。
本の中でも著者である草薙さんが触れられているのですが、現在の日本画の作家さんの中には、アクリル絵の具や他の画材を使用している作家もいます。
(日本画と明記してある作品を出品されている作家さんと一緒に展示をしたときに、チューブ日本画の絵の具やアクリル絵の具を使っていると言われて驚愕したことがある。)
なのでだいぶ前から「膠と顔料を使っているから日本画」と定義することはできなくなっているわけです。
草薙さんは「二次元的表現への愛着」があるものは日本画なのでは?と書かれています。
幕末から明治時代の絵師&画家たちを知ると、欧米の奥行きのある三次元的な表現と葛藤していたことがわかります。
「美術」「日本画」「洋画」という言葉もそのときうまれた言葉です。
今まで描画材の違いで区別されてた言葉だと思っていました。
明治時代、西洋の文化に葛藤しているときに生まれた言葉と考えると、描画材に関係なく日本の美術が日本画だし、それに対して西洋から輸入されたものが洋画という感覚だったんだろうなと思います。
そのときに西洋から輸入されたものは、油絵などの画材・写実的描写・絵画空間を三次元と捉えることなどです。
現代では日本画であるとか洋画であるとかの区別にこだわる人はあまりいないと思いますが、個人的には作品に日本の伝統的美意識や表現があるものが「日本画」なのかなと思いました。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。