挿絵黄金時代って知ってる?②
今日も生きてます。
身体が丈夫な方なのか、体質なのかわかりませんが、ここ10年ぐらい高熱を出してはいません。
ただ季節の変わり目で、鼻がやられたのか、ぐずぐずしております。
マスクの下が大変なことになっております。
皆様明石のようにならないようお気を付けくださいませ。
さて、荒俣宏先生のご著書「新編 妖精画廊」(発行:光風出版、発売:成美堂出版)の中から妖精の姿、そして挿絵黄金時代についてみてきました。
妖精の姿①
妖精の姿②
挿絵黄金時代とは?
今日はその黄金時代に活躍した絵師たちを見ていきたいと思います。
★ウォルター・クレイン
(1845-1915)
・19世紀にイギリスで活躍した画家。
・カラー印刷は表紙+挿絵ページは手彩色というのが一般的であった当時、初めて全篇カラー刷りの絵本を販売しました。その本を「トイ・ブック」と呼びました。
・子供・大人向けの挿絵の分野で数々の作品を生み出します。
・室内装飾のデザイナー、社会主義運動家、教育者、装飾芸術の理論家など、様々な活躍をしました。
作品
★オーブリー・ビアズリー
(1872-1898)
・イギリス生まれのイラストレーター、詩人、小説家です。
・結核のために25歳の若さでで死去しました。
・インクで描かれた白黒の線画を多く描きました。
耽美主義の作家とされます。耽美主義とは、作品の制作の中で「美」を唯一の価値とする(道徳<美)ような考え方です。
作品
★
★アーサー・ラッカム
(1867-1939)
・ロンドンに生まれます。
・18歳から火災保険会社に勤める傍ら夜学の美術学校に通い、絵入り雑誌にスケッチを寄稿します。
・25歳のときに会社を辞め、イラストレーターとして活動をはじめます。以後挿絵画家として生涯にわたり数多くの挿絵を制作します。
作品
★エドマンド・デュラック
( 1882-1953)
・フランス生まれのイラストレーター。1904年、挿絵の仕事をするためにロンドンに渡り、以後生涯をロンドンで過ごします。
作品
★ハリー・クラーク
(1889-1931)
・アイルランドのステンドグラス作家、挿絵画家です。
・最初アイルランドでステンドグラスの職人をしていましたが、挿絵画家の職を求めてロンドンに移ります。
作品
出典:「新編 妖精画廊」荒俣宏著、光風社出版発行、成美堂出版発、1994年。
出典:「新編 妖精画廊」荒俣宏著、光風社出版発行、成美堂出版発、1994年。
出典:「新編 妖精画廊」荒俣宏著、光風社出版発行、成美堂出版発、1994年。
印刷技術の革新を背景に起きた挿絵黄金期ですが、この頃には挿絵本をクリスマスに送るギフト・ブック(贈り物用の美しい本)の流行もありました。
残念なことに挿絵黄金期は第一次大戦、第二次大戦により終わってしまいます。
この頃のギフトブックは手で制作された木版画や銅版画が挟まれているということですから、今考えると芸術作品が何枚も挟まれた本ですよね。贅沢だ…。
そんな豪華な本を贈られたら嬉しいでしょうね。
当時の富裕層の子供達には童話などのギフトブックが贈られていたそうです。贅沢だ…。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。