挿絵の中の妖精たち①
今日も生きてます。
一時期小さいおじさんって流行りましたよね。
(どこかで生きてるのでしょうか?)
私はそういう類を目撃できる機会には恵まれませんでした。
残念です。
私たちから隠れたところでのびのび生活しているかわいい小人たちがいると思うと和みます。
そんな妖精的な存在を描いた創作物も和みます。
ということで今日は荒俣宏先生の著書「新編 妖精画廊」(光風社出版発行、成美堂出版発売)の妖精たちを見ていきたいと思います。
★リチャード・ドイル(1824-1883)
このイギリスの絵本作家さん、実はシャーロック・ホームズの生みの親コナン・ドイルの伯父にあたる人です。
(リチャード・ドイルの親父さんも絵描きであったとか。才能あふれる血族や。)
最初から妖精を描いていたわけではなく、デビューは風刺画雑誌「パンチ」創刊号の表紙でした。
この雑誌のもと7年働いたのち退社。
その後はかわいらしい妖精の世界を描き続けました。
中でも妖精たちの生活を描いた「妖精の国で」という絵本は代表作です。
「妖精の国で」
犬ぞりの蝶バージョンですね。
小鳥の合唱団ですね。
木の上で眠る人間の作品はなんだか気になるテーマです。
趣全く逆方向ですが、セガンチーニの「悪しき母たち」のシリーズもなんだか気になる絵です。
満月の夜にだけ行われる奇祭。という設定が脳裏をよぎりました。
★エリナ―・ヴェレ・ボイル(1825-1916)
イギリスの絵本作家さんです。
かわゆい。
「終わりのない物語」
左端の下って蝶ですかね(鳥?)
小人の友達は虫や小鳥なのかな。
私もこんなかわいらしい家で寝泊まりしたいです。
秘密の花園だな…
「新しい子供の遊び」
「アンデルセン物語」
★アンドレ・E・マルティ(1882-1974)
フランスの挿絵画家です。
荒廃した墓場に立つ二人。
カーテンが舞台風ですね。
月の配置が巧妙です。
こんなに屋外に鳥が集まっていたら、
自分が放した鳥が一瞬にしてわからなくなりますね。
怪しさMAX。
★ジョルジュ・バルビエ(1882-1932)
George Barbier (1882 - 1932) - Gazette du bon ton, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1398767により引用
フランスのイラストレーターです。
初めはバレエコスチュームの絵師になります。
その才能に魅了された愛書趣味家たちは、豪華本復刻本の際に挿絵をバルビエに依頼しました。
「ミイラ物語」
お洒落の極みですね。
センスの塊や。
水面がきらりと光るこの表現素敵ですね。
どのような状況かわかりませんが、面白いです。
★フランク・C・パぺ
フランス系イギリス人絵師です。
次回に続きます。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。