リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

江戸時代のかっこいい幟旗!と自粛ほくほく話

今日も生きてます。

 

不要不急の外出を控えるということで、画材をアマゾンで購入しています。

 

宅配で何か頼むのであったらついでにあれもこれも…気になっていたあれも注文しようかなーと、ついで買いが多くなってしまいます。

 

ギャラリーフェイクの誘惑…。(漫画)

 

配達してくれる方々に感謝感謝です。

 

 

ところで、家の近くにお気に入りのインドカレー屋さんと焼肉屋さんがあります。

 

この一か月生き延びれるか(なぜか私が)はらはらしていました。

 

風の噂によると焼肉屋さんがテイクアウト(!?)を始めたそうです。

 

カレーも焼肉もテイクアウトして、

助力ではありますが買い支えしたいと思います。(ヨダレ)

 

 

いろいろ不安な状況ではありますが、

 

個人的にはホクホクの自粛期間です。

 

 

 

 

 

さて、『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新を読んでいます。

 

 

今まで江戸に活躍した絵師たちを見てきました。

 

今日からは庶民の中にあった日本美術についてみていきます。

 

 

長く続いた江戸時代、庶民の暮らしは豊かになっていました。

識字率も高かったようです。

 

江戸時代にあった庶民の美術として「浮世絵」があります。

 

今の日本では普通の家庭が絵画を購入して飾ることは気軽な娯楽ではないですよね。

(絵画以外にも高品質なものが安価で量産されてる)

 

しかし江戸時代に、浮世絵はうどん一杯ほどの値段で購入することができたそうです。(ワンコインでおつりがくる)

 

 

「絵」というものが今よりも身近で、みんな気軽に浮世絵を楽しんでいたことがわかりますね。

 

 

ということでこれから庶民に愛された浮世絵師や、その作品をみていきますが、今日は浮世絵ではなく「幟旗」(のぼりばた)についてみていきます。

 

 

 

なぜかというと江戸時代には絵として完成度の高い幟旗がつくられていたからです。

 

 

下をご覧ください↓

 

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「双龍」江戸時代

『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新より引用

 

どうですか?

 

現代の集客のために店の前に並べられている幟とは別物ですよね。

 

 

 

 

国旗のような旗は全世界でありますが、縦長の幟旗は日本独自のもののようです。

 

 

日本に来られた外国の方でも、お店の前に並ぶ幟旗をみて驚く方もいるとか。

(そういえばイタリア行ったときに幟旗は見なかったなあ)

 

 

幟の起源は平安時代までさかのぼれますが、現代の縦長デザインになったのは戦国時代です。

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関ヶ原合戦屏風』(江戸時代後期)

Collection of The City of Gifu Museum of History - page (slice 123456), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9837322による

 

戦の時に人が入り乱れ、敵か味方かわからなくなってしまうため、家紋が描かれた幟旗を掲げて戦っていました。

 

 

もともとは武家が使っていたのですが、それを庶民が真似するようになりました。

 

 

生活の中で幟旗の出番は神社の奉納旗と端午の節句などで立てられる節句旗がありました。

 

 

神社で立てられる旗というものは神事で神様が降りてくるための目印である「招代(おぎしろ)」の意味があったそうです。

 

また、神社に奉納された幟には、名前が記されている場合もあります。

 

 

江戸時代後期には一流の絵師が描いた幟旗が登場します。

 

 

アートセンスが磨かれた庶民が洗練された絵を求めたということがわかります。

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「鯉金」江戸時代

『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新より引用

 

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「波に兎」江戸時代

『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新より引用

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藤井南溪「龍神と龍女」江戸時代

『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新より引用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かっこいい幟旗ばかりですね。

龍ってかっこいいな。

やはりすべて縁起の良いとされるモチーフです。

 

絵師はこの長さ1メートル以上する旗の構図にどのように合わせて絵を描くかが腕の見せ所であったようです。

 

 

私だったら何描くかな~。

 

 

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

akashiaya.jimdofree.com