梅の意匠ー愛される系植物ー
今日も生きてます。
タモリ倶楽部のどこかの回で「梅水晶」が取り上げられていました。
私は名前も知らなかったのですが、二十代若者は他の世代よりも知っているそうです。
居酒屋さんなどでお通しとしてもでてくるおつまみメニューでもあります。
私は梅の味はわかりますが鮫の軟骨の食感がわからないので、番組視聴中はずっと味の空想をしていました。
居酒屋さんに行く機会があったら(なかなか無い)是非食したいものです。
さて、余談は置いておいて今日は梅について取り上げます。
狩野三雪画 老梅図(メトロポリタン美術館)
松竹梅のひとつでもある「梅」は、春に先駆けて咲く縁起の良いモチーフです。
もともと中国が原産地。
奈良時代に日本に伝わりました。
詩の中で花といえば梅というほど愛されていた梅は、貴族たちがこぞって屋敷の中に木を植えるようになります。
学問が栄える頃に見事に咲くという言い伝えもありました。
梅の花を家紋にしたものも多くあります。
梅のデザインも様々あるので見ていきたいと思います。
梅鉢
円で梅の花を表している。
捻じ梅
花弁が捻れた形になっている。
裏梅
花を裏から見て文様にしたもの
槍梅
枝を槍のようにまっすぐ立てて並べたもの。
枝梅
梅の枝を散らしたもの
八重梅
梅の花を八重咲きにしたもの。
光琳梅
光琳風の梅
梅丸
梅の花を丸い形にしたもの。
氷梅
氷の割れ目のようすの間に梅の花を散らしたもの。
早春を表しています。
氷梅
氷片の間に梅を散らしている。
梅形小梅
梅の中にさらに小さな梅を散らす。
梅格子
梅の枝を格子状にしたもの
梅の衣装で歌舞いてます。
梅の花はコロンとしていて可愛いですね。
狩野三雪の老梅図は、曲がりくねった梅の幹に並々ならぬ情念を感じます。
かっこよい。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website
参考
「漫画でわかる日本絵画のテーマ」
(誠光堂新光社、監修矢嶋新)
「日本・中国の紋様事典」
(視覚デザイン研究所)