ご当地八景の元祖!ー瀟湘八景(しょうしょうはっけい)ー
今日も生きてます。
寒くなってきたなあとしみじみしております。
雪国出身の身としては、雪が降らない東京の冬は長い秋のような感覚に近いです。
寒い地方の冬って寒いという言葉より、「冷たい」や「痛い」が正しい気がする。
(風が強い日は、雪がべしべし顔面にぶつかって攻撃してくる。)
あたたかいは正義だな。(?)
さて、「漫画でわかる日本絵画のテーマ」(監修矢嶋新)を読んでます。
日本各地に〇〇八景というものがあります。
近江八景が有名ですが、北海道から沖縄までそれぞれの地域に八景があります。
(秋田では聞いたことないな…)
朝鮮や台湾にもあるようです。
八が末広がりで縁起いいから八景だと思ってましたが、この○○八景にはモデルがあり、その影響で各地にご当地八景がでてきたようです。
それが中国にある瀟湘八景(しょうしょうはっけい)です。
ご当地八景がアジアに広がっていることから推測できますね。
瀟湘八景は、古より風光明媚な水郷地帯として知られています。
伝説や神話に彩られた土地で、桃源郷の伝説もここから生まれたそうです。
そしてこの景色が描かれるようになり、中国の山水画の伝統的な画題になります。
鎌倉時代から室町時代にかけて画僧の瀟湘八景図が日本に入ってきます。
瀟湘八景図 雪舟・画
↑雪村「瀟湘八景図屏風」
雪村はこの画題を複数描いています。
南宋絵画を研究し、山や木を水墨の横点で描く米点(べいてん)という技法を用いています。
そして日本の景色への関心も高まってき、日本のご当地八景がえらばれ、描かれるようになります。
明日に続きます!
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。