蝦蟇・鉄拐仙人図ー鉄拐(てっかい)編ー
今日も生きてます。
最近ミルク寒天にはまり、作っては食べ作っては食べを繰り返してます。
うまし。
そしてまたひとつ年を重ねることができました。去年は良い年であった…。
今年も絵筆を握り精進していきたいと思います。
そしてブログを読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。
おかげさまで2年ぐらい続いてます。
今後ともお付き合いよろしくお願いいたします!!
ということで今日も「マンガでわかる日本絵画のテーマ」(誠光堂新光社 監修矢島 新)を読んでます。
今日紹介するのは↓の作品。
曾我蕭白の「蝦蟇・鉄拐仙人図 」です。
曾我蕭白については過去のブログで取り上げています。↓
向かって左側には何かを口から出している人(?)
向かって右側には片足の蛙と戯れる人(?)
が描かれています。
誰なのか?というと実は二人とも仙人なのです。
⚫李鉄拐(り てっかい)
向かって左側の仙人は、李鉄拐(り てっかい)です。
道教の有名な八人の仙人を「八仙」(はっせん)の一人でもあります。
八仙は「暗八仙」とよばれる、神通力を発揮する物を所持していますが、李鉄拐の場合は瓢箪を持っています。
そしてボロボロの服を着て足の不自由な物乞いの姿として画かれます。
⚫口から何を出してるんだい?
乞食のとして描かれているものの、実はもとはがっしりとした体格の道士でありました。
李鉄拐は二十歳の頃から仙道を志します。
ある日、太上老君(道教の始祖)に逢うため、魂を遊離させて行くことになりました。
そして帰ってくるまでの七日間の間、魂の抜けた身体を見守り、七日経っても帰ってこなければ身体を焼くように弟子に言いつけます。
しかし、六日目に弟子の母が危篤の知らせを受けます。
弟子は鉄拐の身体を焼き、
母の元に行ってしまいました。
(おいおい、弟子よ…(・・;))
戻った鉄拐は既に焼かれていた自分の体と対面します。
仕方がなく彼は近くに足の不自由な物乞いの死体を借りて蘇りました。
なので李鉄拐が描かれるときには口から何か(魂)を出しつつ瓢箪と杖を持っている乞食の姿で表現されることが多いです。
というか、弟子!!!と突っ込みたくなるエピソードですね。
明日は向かって右側の三本足の蛙と戯れる蝦蟇仙人について書きたいと思います。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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