心に極楽浄土を思い描きなさいby釈迦ー定善13観ー
今日も生きてます。
新しくオープンするパンケーキ屋さんに入り、どんなものかと期待していたら、座席の隣にウェイトレスが座り、出てきた料理を全てフォークやスプーンで口まで運んでくれる。
(メイド服は着ているがメイド喫茶のあーんというような色っぽい感じではない)
私は咀嚼スピードが著しく遅いので、次の皿が出てくるまでに今出ている料理を食べ終えることができない。
ウェイトレスは焦って咀嚼中にもかかわらず食べ物をのせたスプーンを私の口の中につっこんでくる。
私は前菜などの皿は食べかけで諦め、本命のデザートであるパンケーキを楽しみにすることにする。
とうとうパンケーキが運ばれた!
美味しそうだ~味わって食べたい、と思っていたら、隣のウェイトレスはパンケーキの半分(結構な量)を無理やり口の中に押し込んでくる。
私は今までのストレスもあり、キレる。
ウェイトレスを殴り、店の柱を蹴り、
うおーーーーーーー!!!と叫ぶ。
そしてショッピングモール内を叫んで歩く。
うおーーーーーーー!!!
…そしてそのまま立ち食い餃子の店に入り、餃子をオーダーする。
という夢を見ました。
たぶん介護をされる方ってこんな気持ちなのかなあ。
ということで今日も「マンガでわかる日本絵画のテーマ」(誠光堂新光社 監修矢島 新)を読んでます。
曼陀羅について見てきました。
曼陀羅解説①
曼陀羅解説②
一夜で編まれた?!極楽往生の世界ー当曼陀羅ー - リアル絵描き日記
曼陀羅解説③
初めは密教の世界観を表現するためにつくられた曼陀羅も、その形式が他の表現にも使われるようになります。
その中でも「当麻曼陀羅」(たいままんだら)は、奈良の當麻寺に伝わる曼陀羅です。
中将姫という姫が當麻寺で尼になったときに 、お告げを聞いて蓮の茎の糸で一夜にして浄土の世界を表現した、というものです。
その転写本が日本全国で流行りました。
その描かれた内容は仏教の経典「観無量寿経」(かんむりょうじゅきょう)をもととしています。
真ん中には浄土の風景が描かれ、下のコマには「九品往生」(くほんおうじょう)という往生のランク、向かって左側のコマにはこの世で最初に阿弥陀如来に救われたイダイケ夫人の物語「王舎城の悲劇」が表現されています。
今日は向かって右側のコマの内容を見ていきたいと思います。
この部分はいったい何が描かれているのか?
昨日の「王舎城の悲劇」の中で、狂暴な息子に牢屋に入れられてしまったイダイケ夫人が、釈迦に救われるという場面があります。↓
牢屋の中で苦しむイダイケ夫人の心の叫びをキャッチしたお釈迦様は、イダイケ夫人のもとまで来て、愚痴りまくるイダイケ夫人をあたたかく見守り、静かに聞きます。
イダイケ夫人
「あたしの何が悪くてあんな悪い子供生まれたわけ?この世は苦しみだらけでもういや!はやく阿弥陀如来がいる浄土に生きたいわ!極楽浄土に行く方法教えて!」
釈迦
「それでは定善十三観を教えましょう。まずはイメトレです。イマジンです。ジョン・レノンです。」
結果的にイダイケ夫人は釈迦の教えのお陰で心穏やかになり、狂暴な息子をその母親の様子を見て釈迦の教えを信じるようになります。
釈迦がイダイケ夫人に教えた定善十三観。
これを絵にしているのが向かって右側のコマなのです。
上から下に向かってみていきます。
13のコマがあり、それぞれ釈迦がイダイケ夫人に伝えた13個の観法に対応してます。
(日想観・水想観・地想観・宝樹観・宝池観・宝楼観・華座観・像観・真身観・観世音菩薩観・大勢至菩薩観・普観・雑想観)
絵と合わせてみてみると…
(絵かボヤボヤです。すみません。)
日想観(にっそうかん)
水想観(すいそうかん)
地想観(ちそうかん)
宝樹観(ほうじゅかん)
宝池観(ほうちかん)
宝楼観(ほうろうかん)
華座観(けざかん)
像観(ぞうかん)
真身観(しんしんかん)
観世音菩薩観(かんぜおんぼさつかん)
大勢至菩薩観(だいせいしぼさつかん)
普観(ふかん)
雑想観(ぞうふかん)
具体的にはどういうことをするかというと、ざっくり言うと極楽浄土の様子を想像しましょうというような内容です。
日想観は太陽が西の空に沈みゆく映像を頭の中に焼き付くようになるまでイメージすること。
そこから極楽世界のありさまや阿弥陀仏の姿やその徳、自分が極楽浄土にいる様子をイメージしていきます。
絵の左端にイダイケ夫人と思われる人が全てに描き込まれていますね。
(これは個人的憶測です。)
当麻曼荼羅(メトロポリタン美術館所蔵)
当麻曼荼羅は仏教の経典である観無量寿経をベースに描かれた絵で、これを見ることで経典の内容の理解や極楽浄土のイメージを手助けしてくれます。
さ、これで博物館や美術館でどんな当麻曼陀羅に出会っても何が描かれているかはわかりますね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website