今日も生きてます。
仏教では極楽浄土に蓮の花が咲いているという記述が阿弥陀経にあるそうです。
ということで蓮を描いてます。
木の目が水の輪にみえました。
さて、今日も「あやしい美人画」(東京美術 松嶋雅人著)を読んでます。
今日の一枚↓
牧島 如鳩(まきしま にょきゅう)の『魚籃観音』です。
この絵をぱっとみて思い起こされるのは横尾忠則さんですね。
牧島 如鳩は1892年から1975年まで生き、横尾忠則は1936年生まれなので、少し生きている期間がかぶってますね。
もしかしたらなにか影響し合っていたのやもしれません。
牧島 如鳩は栃木県に南画家で正教徒の家の長男として生まれ、幼児洗礼を受けます。
神田のニコライ神学校に入学、山下りんからイコンを習ったとされます。
ハリストス正教会ではイコン以外の絵を描く事も許していたといい、如鳩は仏画を描いた収入の一部を教会に納めていました。
神学校卒業、長野県や福島県白河などに副伝道者として赴任します。
1919年、語学力を買われ、日本のシベリア出兵に通訳・調査団員として従軍させられます。1920年には、ニコライ堂で日曜学校教師となります。
1929年頃、足利の実家に戻り、仲間と九如会を結成します。
その後実家の御厨教会に勤務します。
1971年には中川宋淵のアメリカ布教に同行します。
1975年12月31日、心不全で本郷慈愛病院で死去します。
マリアと天使たち↑
天女たち↑
絵の中には天使と聖母マリア、天女と菩薩たちを引き連れた魚籃観音が真ん中に堂々としております。
マリアと菩薩が一緒の絵の中にいるのってなかなか見たことない…ない!
すごいですね。
牧島如鳩はキリスト教の主題とともに観音像などの仏画と日本の神々を融合して作品を描きました。
不漁続きの地元の漁師の依頼で制作された作品です。
個人的には真ん中の観音様が艶かしくてセクシーです。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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