リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

あやしい祇園井特

今日も生きてます。

 

珈琲をのみのみ今日も頑張ります。

 


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⬆️の作品は「京美人夏化粧図」という作品で江戸時代に祇園井特(ぎおんせいとく)という人の作品です。

 

祇園井特は江戸時代中期の京都の絵師で、遊郭を営んでいました。

 

たまに美人画の中に上唇が赤く、下唇が緑に光っているものかあります。⬆️の作品も緑色ですね。

 

 

なんで緑色なのか?

 

江戸時代には高価な「笹色紅」という口紅があり、それを薄く何層も重ねていくと玉虫色=輝く緑色のような色になっていきます。

 

笹色紅メイクをした美人を描いていたから下唇が緑色にぬられていたということだそうです。

 

 

 

昔の美人画の顔ってこんな顔の人しかいなかったのかと思うほどみんな同じようですよね。

 

美人画は理想化された顔を描くのが普通だったからだそうですが、祇園井特はモデルの顔の欠点も含め、個性をそのまま描き出しました。

 

作品を見比べていくとに確かにそれぞれ違うことがわかります。

 

自分の遊郭で働いていた身近な遊女たちを描いていたのかなあ?と推測しました。

 

 

 

今日はここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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展示があります


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会期:2019年5月30日(木)ー6月5日(水)

   10:00-19:30(金・土20:00)

   最終日は17:00まで

会場:福屋八丁堀本店7階 美術画廊

 

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2019年6月2日(日)

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