リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

上村松園ー美人画の巨匠ー

今日も生きてます。

 

平成最後の日ということで話題になっていますね。

 

 

平成最生まれの私としては新しい時代を嬉しくもあり、ちょっぴりもの寂しくもあります。

 

平成生まれの人間って良いよねと言われるよう、令和の時代も頑張って生きていこうと思います。

 

平成の皆様、頑張っていきましょう。

 

 

さて、今日は上村松園(うえむらしょうえん)を紹介します。


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上村松園の一生⚫

1875-1949

 


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『序の舞』 1936年 

東京芸術大学蔵 重要文化財 1965年(昭和40年)

 

 

誕生

葉茶屋の次女として京都に生まれます。

 

ちなみに松園の生まれたといわれる葉茶屋「ちきりや」は今でも京都にあります。

 

上村松園の傑作のうちの一枚である序の舞と同じ名前の商品もありました。

 

ホームページを拝見しただけですが、そんなに上村松園を全面に押し出して経営していませんね。

 

というかこちらのお店で取り扱っている商品購入したことがある!

 

 

13歳

京都府画学校に入学、

翌年退学し、鈴木松年に師事します。

その後幸野楳嶺に指示します。


20歳

竹内栖鳳に師事します。


27歳

長男・信太郎(松篁)を出産します。

父親は最初の師の松年だったとされます。


74歳

文化勲章受章


75歳

亡くなる。
 


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『母子』 1934年 

東京国立近代美術館重要文化財

 

逸話など⚫

 

天才少女と言われた?

 

1890年、 第3回内国勧業博覧会に「四季美人図」を出品し一等褒状受賞しました。

 

その作品が英国皇太子コンノート殿下の買上げとなり、「京に天才少女有り」と世間から注目されるようになりました。

 

 

母親としての松園

 

常に松園を理解し励まし支え続けた母・仲子に松園は感謝をしていました。

 

松園の著書『青眉抄』の中では「私は母のおかげで、生活の苦労を感じずに絵を生命とも杖ともして、それと闘えたのであった。私を生んだ母は、私の芸術までも生んでくれたのである」と述べています。

 

作品の中にも「母子」「青眉」「夕暮」「晩秋」など母に対する思いを感じられるようなものがあります。

 

一方で松園は子供とどういう風に接していたかというと、家庭的なことはせず、家の2階でずっと絵を描いていたそうです。

 


息子・上村 松篁(うえむら しょうこう)の幼い頃の記憶では、松園は『二階の画室にこもって絵を描いている』姿程度しか記憶になかったのて、松園のことを「二階のお母さん」と呼んでいたそうです。

 

しかし息子も孫も画家として生きています。

 

絵に夢中になる母の姿を見て成長していったんだろうなあ。

 

母として子供へ何を与えるかってひとつではなく、いろいろあるのだとそう思います。

 

 

 

高貴で清廉な女性像を多く描いていた上村松園ですが、個人的には情念や狂気を描いた「花がたみ」と「焔」が大好きです。

 


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「焔」

 

 

秋田にいるときに(中学生?高校生?頃)上村松園の作品を一度見たことがあります。

 

 

何を描かれているかどうでもよくなるほど絵の具の色が綺麗で驚きました。

 

日本画の画材は美しいと良く聞きますが、やはり使い手次第で輝きも違うのだろうと思いました。

 

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website

 

画像引用・参考

上村松園 - Wikipedia

知識ゼロからの日本絵画入門 

幻冬舎 安河内眞美

 

広島で展示があります!


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   10:00-19:30(金・土20:00)

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