雪舟
今日も生きてます。
展示会を取材してくださる記者さんにたまに質問されるのがご両親も絵がお好きだったんですか~?というもの。
私は両親はさっぱりですがおじいちゃんは趣味で水墨画描いてましたよ。あと姉二も小さい頃絵の教室に通っていました。などと答えます。
そうすると何か納得してくれるものの、私はおじいちゃんの水墨画の作品はみたことがありません。
誕生日に色紙はよくもらっていて、そこに描かれた花などはみたことありますが他はないなー。
ということで、今日は幻冬舎から出版されている「ゼロから始める日本絵画入門」安河内眞美さん著を読んでます。
今日は雪舟についてです。
雪舟等楊(せっしゅうとうよう)1420-1506
雪舟というのが通り名で、等楊は本名らしいです。
の前に水墨画とは何かというと、発祥は唐(618-907)の時代に墨の濃淡で描かれた絵画でした。
(漢の時代にも墨の絵はあった)
日本には鎌倉(1185頃 - 1333)時代に禅宗の文化と一緒に絵が伝わります。室町時代になると水墨画の画壇ができました。
1420年雪舟一歳
雪舟は侍の子として岡山・赤浜に生まれます。
そして10歳前後で出家します。
幼い頃から才能は認められています。
京都の高僧に弟子入りしますが、エリートコースが肌にあわず山口へ。
1467年雪舟48歳
遣明船にのり、明へgo。
明の時代のものより、宋や元の時代の絵師の絵画を学びます。
そして帰国後、日本独自の画風を確立しました。
1506年89歳
亡くなる。この時代にしては長生きですね。
「山水図全図」牧松周省、了庵桂悟賛(個人蔵)
江戸時代、当時画壇を支配していた狩野派が、雪舟を師としたことから評価が著しく上がり、大名が雪舟の絵を求めるようになりました。
そのため雪舟風の作品(贋作)は昔から出回っていたそうです。
山水長巻1486
紙本墨画淡彩
40.8×1602.3㎝
長さ16メートル…これは画像や写真で見ても良さはわからないですね。
岩場や水辺、城壁、町…様々な場面か描かれています。
そんな風景を楽しみながら道をたどっていけるのがこの作品の魅力のひとつだそうです。
道は途切れることなく画面のなかで繋がっています。
技量が足らないと道がどことどこで繋がっているかわからなくなってしまうそうですが、雪舟の作品はまるで自分が歩いているかのように楽しめます。
雪舟の作品はみたことないので、この本を読み進めたら見に行きたいと思います。
ちなみに雪舟の人気に火がついた江戸時代、雪舟の孫が出てくる演目『祇園祭礼信仰記』といったものまでできたそうです。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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