ムンク展
今日も生きてます。
ムンクの叫びを上野で見てきました。
寒いですが晴れていて上野の公園を散策するには良いお天気でした。
ロビーには動くムンクが…↑
全部ムンクの作品で、101点出品されていました。
油絵、写真、リトグラフ、エッチングなど、様々なバリエーションが楽しめる展覧会です。
平日の午前中にいきましたが、混み具合は東京では普通ぐらいでした。
全体の構成はムンクが画家を志した頃の家族の肖像画からはじまり、人生の順を追って作者の表現が成熟していく様子がわかる、分かりやすい展示でした。
「叫び」はバリエーションがあり、今回展示されていたのはこの作品。
この作品の前では係員が1人ついていて、作品の一番前を流れるように歩いてみれる場所と、その後ろでじっくり見れる場所と整備されていました。
身動きがとれないということはなく、少し待てばムンクを近くで見ることができます。一瞬ですが。
同じテーマを版画でくりかえしたもののバリエーションや、実際使われた木版なども展示されていました。
「病める子」
この作品も展示されていました。
死んだ妹の顔を何枚か制作していて、とてもムンクにとって印象的であったのだろうと感じました。
二人の男女の様子を描いている「接吻」や「吸血鬼」などの作品は、実際どこかでみたであろう恋人(たち)の姿が、何枚も描いていくうちにひとつのかたちになっていって。
二人の姿ではなく、恋人たちの愛や憎しみや人間の何かみたいだった。
わたしはムンクが精神病院で療養生活していたことを知っていたので、精神が弱くて奥手な人だと勝手に想像していました。あとノルウェーの人って穏やかな人なのかな(ノルウェー=いい人)と思っていました。
しかし実際はそんな穏やかな生活ではなく、たくさんの女性と交流を持ちながら生活していた時期があったようです。
なので意外に男女のモチーフや愛憎のもつれをテーマにした作品が多かったのが驚きです。
叫びのイメージが強すぎて暗い人が内面のモヤモヤを表現してるのかも思っていたら大間違いでした。パリピしか描けないテーマだな。
売春の現場(?)や、泣く女性を描いたものもあり、女を語りたいんだな~という作品も結構あります。
理想的な女性を描く(私もその一人)画家というよりは現実の女性を描きたいタイプの作家さんですな。
個人的にはすすり泣く裸婦という絵がインパクトあって好きでした。かっこいい絵や。
ちなみに公式サイトで展示作品の画像を見ることができます。
ミュージアムショップでは、ポケモンとのコラボグッズや、カラムーチョとコラボしているお菓子が販売してありました。
叫び自体が面白いモチーフになっているので商品展開が楽しいです。
残念ながら私はポケモンに関心がなかったので何も買いませんでしたが、そんな私でも叫びと同じポーズをしたポケモンたちはかわいく、印刷されたファイルやスマフォケース欲しいと感じました。
そして今やインスタ映えスポットをつくっておくことは展覧会に不可避だと思いますが、会場を出ると叫びと一緒に撮影できるスポットが用意されていました。
こういう場所で前に出ることができない私なので後ろから撮影。
なんかもっと来場者が楽しめて記念に残る面白いことできそうなモチーフなのですが無難なパネルがおいてありました。
展示の構成は手堅い感じで、分かりやすく、ムンクの事がたくさん知れるいい展覧会でした。
今日ははここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明石 恵 Aya Akashi website - 明石 恵 Aya Akashi website
金銀箔展
輝くマテリアルの世界
会場 伊勢丹浦和店 美術画廊
会期 2019年2月6日ー2月12日
最終日は17時終了