ジョゼフ・バラ
今日も生きてます。
カルピスが美味しいです。
初恋の味!
カルピスの水玉は天の川のイメージだそうです。
草間彌生ではない!
さて、今日も筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。
昨日はギリシャ神話や旧約聖書に出てくる美少年の死をモチーフにした絵の話をしました。
http://akashiaya.hatenadiary.jp/entry/2018/12/25/085721
同じように横たわる裸の少年の絵があります。
上の作品はダヴィッドが描いた「バラの死」。
描かれているのはジョゼフ・バラ(1779年7月30日 - 1793年12月7日)。
空想上の人間ではなく現実にいた人です。
どんな人物かというと、
1793年にヴァンデ(ヴァンデの反乱)地方で起こった反革命軍との戦いにおいて捕虜となり、王党派の兵士たちに
「国王万歳!(Vive le Roi)」
と叫ぶように強要されたが、彼はそれに逆らい
「共和制万歳!(Vive la République)」
と叫んで処刑された。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジョゼフ・バラより
というような人です。
革命の中で他にも多くの人が人が命を落としましたが、彼の絵だけ多く作られました。
シャルル・モロー=ヴォーテムの「バラの死」
なぜかというと、革命側がバラを象徴的な英雄として宣伝に使おうと考えたからでした。
ダィッドのバラの絵が裸なのは悲壮さをより際立たせるためです。
繰り返されるモチーフはプロパカンダとして必要とされたという背景を持っている絵もあるんですね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました