偉大なる二流画家
今日も生きてます。
高校時代の友達と会いました。
楽しいです。
年月が経っても変わらないものだなと思います。
そして時間ってあっという間にすぎていくんだなともおもいました。
さて、筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。
前貞操の絵の話を取り上げました。
http://akashiaya.hatenadiary.jp/entry/2018/12/14/091830
今日は続きです。
この絵、面白いですね。
この作品も貞操の作品です。
女性の周りの岩はアメジストでできています。
なかにいる女性は慎ましい様子です。
外のライオンは盾を構えて女性を守っています。
この作品を描いたハンス・メムリンクは偉大なる二流画家と呼ばれていたそうです。誰が呼んだんだろう…。
ヘタウマの代表格です。
他の作品↓
ルソーならわかるけど、この人がへたうまなのか。
貞節の主題として扱われる話にルクレティアの話があります。
ルクレティアは古代ローマにいたとされる人妻です。
美しさが王の息子の目に留まり、ルクレティアが一人の時を狙われて襲われてしまいます。
ルクレティアはその夜夫と父にその事を話します。そしてその場で自らの体に剣を突き立てました。
この事をきっかけに圧政に苦しめられていた民衆が立ち上がり王を倒します。
貞節と共に共和制のシンボルとしても描かれました。
これはルーカス・クラーナハが描いた「ルクレティア」
胸に剣を突き立てています。
ルーカス・クラーナハは実際に自分の若妻をモデルにしていたそうです。他の絵も同じモデルじゃないかな。
ちなみにルーカスクラーナハはマルティン・ルターの肖像を描いてます。
乙女は処女を守れ。
人妻は貞節を死守せよ。
この考えはルネサンス以降強くなり、貞節の絵は数多く描かれます。
一角獣やヴェールを被る女性は処女であることを強調してます。
上はラッファエーレ・モンティの「花嫁」。
ヴェールにはシナゴーグ(ユダヤ教会)という意味もありますが、恥じらいや奥ゆかしさなど、処女性のアイコンになります。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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