ダヴィデ
今日も生きてます。
百田尚樹の日本国旗読んでみたいな。
今はまだ読んでない本があるのでこれを読んだら次に日本国旗読もうと心に決めました。
さて、筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでます。
上の彫刻はミケランジェロ・ブオナローティの「ダヴィデ」です。
ダヴィデ像と言えばこれ。
この像は知っていたけれどダヴィデの事はよく知らなかったので今日はダヴィデについてです。
(18世紀・ロシア正教会)
まずダヴィデ(紀元前1040年ー紀元前961年)は旧約聖書における予言者の一人で、羊飼いからイスラエルの王にまでなった人です。
順番としては
羊飼い
次の王を探していた預言者サムエルからスカウトされ、育てられる
↓
戦士&王の側近
サウル王が悪霊にさいなまれるようになったため側で竪琴を弾いてサウル王の心を静めた。
↓
イスラエル軍の敵であったペリシテ人のなかで最強の戦士ゴリアテを倒す。
↓
超人気になってサウル王が嫉妬。
亡き者にしようと戦場に送りまくるが生還。サウル王の娘と結婚するも、サウル王に暗殺されそうになる。サウル王から逃げる日々がはじまる。たまにサウル王と会ってもダヴィデは戦わず、害意がないということを伝え続ける。
↓
サウル王が死ぬ
ダヴィデはユダ王になる
↓
サウル王の息子と戦いを続け勝つ。
すごい波瀾万丈の人生ですね。
よく絵画で少年が大きな男の生首を持っている絵がありますが、それはダヴィデを描いています。
余裕の表情&ポーズをしたダヴィデがゴリアテの首を持ってますね。
しかしダヴィデは美少年美術史にふさわしい外見で描かれてますね。
それはダヴィデに関してこんな記述があったからかもしれません。
「エッサイは人をやって、その子を連れてこさせた。彼は血色が良く、目は美しく、姿も立派であった。」サムエル記上
ルネサンスの彫刻家はダヴィデの美しい姿を作品として残しています。
↑はドナテッロの「ダヴィデ」。
このダヴィデは中性的な幼い少年の姿です。
スリムで巻き毛の美少年です。
みんな服着てないですね。アンドレア・デル・ヴェロッキオのダヴィデは服着てるけどピタピタで肋骨の形わかりますし。
聖書に忠実に表現しようとするとサウル王の甲冑を身に付けているはずです。
なぜこんな表現になったのかというと、3人の彫刻家たちが生きたのがルネサンスであったということ。
ルネサンスは古代ギリシャ・ローマの伝統が復活した時代でしたが、古代は裸体の表現で溢れていました。
三つの像のポーズも似たような感じで足を前後にずらし、一方に体重をかけている。
これは古代の彫刻で用いられたコントラポストの姿勢と同じです。
あと彫刻家3人とも同性愛者であったということも理由のひとつかもしれない。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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