福音書記者ヨハネ
今日も生きてます。
ゆっくり過ごしました。
さて、今日も筑摩書房から出版されている「美少年美術史」池上英洋さん川口清香さん著を読んでいます。
以前洗礼者ヨハネのことを取り上げました。
今日は聖書の中から出てくるもう一人のヨハネ。
福音書記者ヨハネは異教の司祭から毒杯が渡され信仰の力を試されます。
このためドラゴンが入った器と一緒に描かれることがあります。
福音書記者ヨハネは弟子のなかでイエスに愛されたと主張する記述が福音書があります。
「イエスのすぐ隣には、弟子たちの一人で、イエスの愛しておられた者が食事の席についていた。」(「ヨハネによる福音書」)
最後の晩餐ではイエスの胸にもたれかかり、目を閉じた姿勢で描かれます。
↑はドメニコ・ギルランダーイオによる「最後の晩餐」です。
寝てるようにも見えますが、弟子のうち一人が裏切ると聞いてショックを受けている表現です。
ヨハネが若く美しく表現されるのは、イエスが十字架から彼に向かってマリアを母とせよ、とマリアに向かって彼を息子にせよと伝える記述から、イエスの弟のようなイメージで彼をとらえる伝統があったからだそうです。
↑は14世紀初頭のコンスタンツ周辺で活動した逸名彫刻家の「イエスの胸で休む福音書記者ヨハネ」。
高さ140センチでクルミ材で掘られています。ヨハネは頬が赤く、中性的な表現をされています。
福音書記者ヨハネがどのように「ヨハネによる福音書」を書いたかはわかりませんが、自分で自分のことをイエスから一番愛されてたと書くのはすごいですね。
絵を描くものとしてはたぶんもう現実にはいない人や、写真など残っていない人を描くときは文献からなにかひとつでも取っ掛かりを得ようとしますから伝承や伝記にどうかかれてるかは重要事項です。
実際はどうゆう人だったのかなあ
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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