パンドラ
今日も生きています。
大阪城に登りました。
こういうところの楽しみかたってよくわからないのですが、とりあえずこの城を攻略するには…!ということを考えながら上りました。
血が騒ぎますな。
しかしとにかく観光客がたくさんいました。
外国人も日本人もたくさんいました。
遠くの方に観光客向けに戦国武将っぽい格好をした人がいたのですが、ふんわりと周りに空間が出来ていたのでなぜかな?と思って近寄ったのですが、お兄さんではなくおじいさんが赤い甲冑を着ていました。
なんかところどころメッシュになっていて夏仕様に…。からだがところどころ露に…。
お兄さんの方いいと思いました。
さて、昨日の続きです。
筑摩書房から出版されている「美少女美術史」池上英洋さん荒井咲紀さん著を読んでます。
昨日はあらすじをのせました。
人類を文明化させるため神々から火を盗んだプロメテウスですが、弟の名前はエピメテウス。
プロローグやエピローグの言葉と関連があるように、前と後を指しています。
この兄弟は賢者と愚者のメタファーになっています。
物語の中で賢者のメタファーである兄プロメテウスから、愚者のメタファーである弟エピメテウスへ、ゼウスたちからの贈り物には注意しろと警告があります。
しかし、弟はパンドラの美しさに心を奪われて結婚してしまいます。
神話や聖書ってこういうメタファーが隠されているんですね。知ると理解が深まります。
今日はパンドラの絵を紹介していこうかなと思います。
パンドラを描いた作品はたくさんありますが、悩み抜いて開けてはならない箱を開けてしまった女性の弱さと無邪気さを強調するために、まだ思慮深さを備えていない年齢の女性として表現されています。
アレクサンドル・カバネル
パンドラ
↑モデルはスウェーデン人のソプラノ歌手クリスティン・ニルソン。
トーマス・ベンジャミン・ケニントン
パンドラ
↑英国王立アカデミーで成功した画家。
黒い背景から人物を浮かび上がらせる手法で、パンドラの深刻な苦悩を描き出している。
アーサー・ラッカム
パンドラ
↑他のパンドラと違って無邪気で可愛い様子です。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
↑悪女感はなく、好奇心に負けてタブーをおかしてしまう普通の少女として表現されている。
同じ主題であってもどのような年齢の、どのような性格にするかでパンドラ像が変わってきます。
その違いを見るのも楽しみのひとつかもしれませんね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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