ウィリアム・アドルフ・ブグロー
今日も生きてます。
池上英洋さん荒井咲紀さん著「美少女美術史」を今日も読んでます。
ウィリアム・アドルフ・ブグローは19世紀にフランスの新古典主義(当時主流であった古代ギリシャなどの古典を理想とする美術の思想)を牽引した画家です。
自画像
今の時代まで続いている美少女のイメージを多く描いた人でした。美少女・美少年画の代表的な作家です。
「ヘーゼルナッツ」
ウィリアム・ブグローはイタリアでの留学を終えフランス帰国後、フランスのアカデミズムの中心人物になっていきます。
「野の宝石」
ブグローがイタリアで学んだことが当時のアカデミーの思想と合致したからです。
「お辞儀」
ブグローは社会的に大きな成功を納め、たくさんの弟子を抱え、ヨーロッパとアメリカの富裕層からは高値で絵を求める注文が届きました。
「花束を持つ少女」
しかし彼の存命中からアカデミーへの批判が始まると、その代表的画家のブグローも激しく攻撃されます。
そして死後には長年否定され、半世紀以上なかば忘れられました。
「空の籠」
非難の中には弟子の協力によって多作、そして商業的なな側面があること。
社会性や歴史性などの精神性に乏しいこと。
確立したスタイルを何度も踏襲した作品が多いこと。
…などがありました。
「お姉さん」
文中ではブグローが描いた少女たちがただ可愛らしい存在なだけではなく、少女たちの中にある貧困や信仰心、姉妹間の微妙な感情、大人の興味、無垢さの隠れた残忍性を描き出しているということを指摘しています。
「難しいレッスン」
ブグローは日曜以外の朝から一日中絵を描いていて(絵描きが職業なら当たり前なのでは?)、少女たちをよく見つめ、内面に抱える感情までとらえようとしていました。
「水辺に座る幼い少女」
今では批判されそうな児童の裸ですが、当時のブグローは批判されませんでした。
時代に合うか合わないかでだいぶ評価が変わってしまいますね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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