ギリシャ的愛
今日も生きてます。
園子温のひそひそ星という映画を見ました。雰囲気は2001年宇宙の旅のような感じです。
あらすじ
幾度となく大きな災害に見舞われ、たびたび過ちを犯してきたせいで人類の数は激減。やがて宇宙は機械に支配され、人工知能を持つロボットの数が8割を占め、ほんの2割しかいない人間は絶滅種に認定される。アンドロイドの鈴木洋子(神楽坂恵)は宇宙船に乗って星々を回り、人間の荷物を届ける宇宙宅配便の配達員として働いていた。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/ひそひそ星/354176/より引用
個人的には少し退屈だけど(だがしかし美術系の映像作品にはもっと退屈なものがある)面白かったです。
そしてその流れで他の作品はどんな感じかなー?お思い、同じ監督の恋の罪をみたらイメージか全然違くて驚きでした。
こういう人が落ちていく話みると心が痛いんですよね。(最初と結末しか見れませんでした。)
あらすじ
ある大雨の日、ラブホテル街にぽつんと建っているアパートで女性の死体が発見される。その事件を追う刑事の和子(水野美紀)は、幸せな家庭を持ちながらもずるずると愛人との関係を続けていた。彼女は捜査を進めるうちに、大学のエリート助教授美津子(冨樫真)や、売れっ子小説家の妻いずみ(神楽坂恵)の秘密を知ることになる。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/恋の罪/339085/より引用
同じ監督なのに不思議です。ひそひそ星は一つ一つの画面が絵のようにイメージが伝わって構図好きな私としては絵をたくさん見たような気持ちになれてお得でした。
舞台は福島県の被災地。色々と示唆するところがアート作品よりの気がしますね。
恋の罪は一秒も無駄にしないような感じでずっと目まぐるしく展開している感じです。単純にストーリーだけみるとどこかの短編小説でみたことある要素がいっぱいつまった感じで驚く展開ないのですが、物語の進め方や映像のとりかたが飽きさせない感じで上手だなあと思いました。
でも基本的に不幸になる話は悲しくて苦手です。
こういう感じの話だと女性上位時代の方が好きだな。ハッピーエンド。
さて、今日も池上英洋さん、川口清香さん著「美少年美術史」をみていきます。
「ギリシャ的愛」というのはヨーロッパでは同性愛を意味します。
この言葉の由来が今日の話です。
古代ギリシャでは年長者が少年の成長を手助けすることを「パイデラスティア」といい、当時の習慣でした。
年長者はこれと見込んだ少年を見つけるとその父親から承諾を受ける。金銭や雄鶏を贈り、交際が正式に始まります。
ブリセイスの画家に帰属、赤像式キュリクス 紀元前480年頃
年長者と少年を表現したものは年長者の背を高く表現するのが約束ごと。
ジャン=レオン・ジェローム<闘鶏>
青年が雄鶏に夢中で遊んでいます。年長者から贈られたものではないかと推察されます。
雄鶏は闘鶏に用いられ当時の少年たちが好んだひとつの遊びでした。
青年の異性への無関心さを表しています。
カーペンター(大工)の画家に帰属、赤像式キュリクス
並べることではないかもしれませんが、フランシスコ法王が聖職者300人以上が少年少女に性的虐待をしていたことを認め、被害者の味方だと発言をしていましたね。300人以上って…。
記事を読んでるとこういうのほんとに心痛みます。
ちなみにパイデラスティアでは年少者にも年長者を選ぶ権利があったようです。実際はどうであったかわかりませんが。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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