三世代
今日も生きてます。
今日から池上英洋さん著「美少年美術史」を読んでいきます。
絵の主題によっては画中の人物を若く美しく描く必要がある場合があります。
昨日も載せたレオナルドダヴィンチのデッサン
老いた老人と青年が向かい合っています。
大体絵画で老人と若者が対比して描かれているときは時間の流れが早いこと、若さのはかなさや、美の虚しさなどが教訓として表現されています。
「三世代」という主題で、老人、青年、少年が描かれる事が多いそうです。
人生は長くて短いものだということですね。
そういう意味だとしてダヴィンチのデッサンを見返してみると老人は自らの過去を振り替えるかのように青年を見つめていますが、青年は目の前の老人に意識はなく、もっと遠くを眺めているようです。
若いときには老いていくことなど気づかないもんだよというダヴィンチの思いが聴こえますな。
老人と青年をより鮮やかに対比させるために青年は若く美しく…そう「美少年」としてかかれる必要があったのでした。
美少年美術史意外に奥が深いですね。
いかがでしたでしょうか?
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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