横たわるキリストが起き上がるまで
今日も生きてます。
昨日お出かけ途中にねぎを発見しました。
屋外にむき出しで放置されていました…
どゆこと?
さて、今日も池上英洋さん著「西洋美術史入門<実践編>」を読んでます。
昨日までキリストの絵の中での描かれ方、ポーズがどう変わってきたかをかいています。
構図の変遷
横たわるキリスト⇒不自然だが起こす
理由
⚪お祈りするときに正対したいという信者のため
⚪両手足と胸の下の聖痕が重要なため
今日はこの理由のために工夫された作品を紹介します。
ベルリンギエーロ・ベルリンギエーリ
「サンタ・マリア・デッリ・アンジェリの磔刑像」1325-1230年頃
ルッカのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会のオラトリオにあったものです。
十字架の形をした木の板に描かれています。
この作品を斜め上から見ると、キリストの頭部だけが盛り上がり、斜め下向きの面に描かれています。
同じような系統の作品には多く見られる手法です。
この手法の目的を、著者の池上さんはキリストが磔にされ、頭部が前方に倒れているところを視覚化するためということと、こういう磔刑像は鑑賞者から上に飾られることが多かったためキリストの頭部を倒すことによって信者の見上げる視線と正対させるためとおっしゃっています。
ここでマンテーニャの死せるキリストを見てみると、アングル足元にし、足を小さくすることによってうまく狙いが叶っていることがわかります。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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