アレゴリー
今日も生きてます。
暑い日が多くなってきましたね。
外は暑いですが建物の中は冷房が効きすぎていて着るものに困ります。上着持つと荷物になるし。
どこ行っても適温になる服とかあったら良いのになあ。
さて、昨日から読書再開ということで池上英洋さん著の「西洋美術史入門〈実践編〉」を熟読しております。
芸術作品の捉え方が造り手と違って面白いです。ただ鑑賞するのと違って作品からその時代背景まで、そして人々の考えまで広がっていくので美術史奥深いです。
昨日は魚がかかれているとそれはキリストを意味するシンボルで、何故キリストのシンボルが魚になったかということを書きましたが、今日はシンボルよりも複雑なアレゴリー(寓意画)について書きます。
この絵は大学の授業でも取り上げられていました。
この絵は何を表現しているでしょう?
私は授業で考えてみてもさっぱりわかりませんでした。前情報0で分かる人がいたらすごいと思います。
とりあえず水差しから透明の液体が膝の上の壺に注がれていることがわかりますね。
壺の中の液体は少し赤です。
壺の中の液体はワインです。
絵の中の女性はワインに水を加えてアルコールの度数を下げて酔いすぎないようにしている場面なんだそうです(‼️)
この絵は「節制」を表現している擬人像です。
コナンくんくらいじゃないとこの絵が節制を表現しているということはなかなかわかりませんね。
こういったシンボルやアレゴリーを読み解くために、図像学という学問があり、100年ほどの研究の蓄積でかなりの図像が何を意味するか特定されているそうてす。
節制をどう表現するかは難しいですが、ワインを薄める行為を節制と結びつけることをすごく回りくどく感じるのは私だけでしょうか。
このアレゴリーを産み出した日とはお酒好きだったのかな。
今日はここまで。
今日もご覧くださりありがとうございました。
人魚のあくび
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