魚がキリストのシンボル
今日も生きてます。
昨日のブログ今日も生きますって書いてしまっていました。手が抜けるだけで大分違いますね。
最近ようやく落ち着いて来たので読書再開です。
池上英洋さん著の西洋美術史入門<実践編>を読んでいます。
この本の中でどうやって美術史を研究していくか等が書かれた章があります。
そしてさらにその中に作品の主題を読み解くためにはシンボル(描かれたモチーフによってなにかを示唆する)やアレゴリー(寓意画。抽象的な事柄を物や人で示唆する。)を読み解くことが必要だと書かれています。
キリストが例として上がっていたので今日はその話です。
上の画像は三世紀初頭、ローマの大理石で作られた墓碑です。
魚が彫られているのはわかりますね。
文字は↑と書かれています。
(※イラストは賑やかしです。)
これはギリシャ語で命の魚という意味だそうです。
魚をギリシア語でアルファベット表記すると
「ICHTHYS」
→イクトゥス
となります。
これが、「イエス・キリスト、神の子で救世主」の頭文字を繋いだものと同じものになります。
このような偶然から魚はキリストのシンボルになりました。
偶像崇拝禁止の厳しく、キリストの顔を書いてはいけない時代はキリストを象徴する魚のシンボルが使われました。
魚がキリストのシンボルであったことは知っていましたが、由来はしりませんでした。
完全に偶然からシンボルになっているものもあるんですね。これは知識がないと完全にわからない…。西洋美術史奥深いですね。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
模索中…
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