パトロンの変遷②
今日も生きてます。
横浜の画廊「ARK」さんで自画像展開催中です。
山本冬彦推薦作家による 2018自画像展
【会場】Gallry ARK
【会期】4月12日ー4月21日 日曜休廊
【時間】午前11時ー午後6時 最終日は午後5時閉場
オープニングパーティーが4月14日の15時から始まります。
出品している作家さんやコレクターとして有名な山本冬彦さんが出席します。
私も参加する予定ですのでぜひお越しくださいませ。
私は阪神の展示の制作のためオープニングパーティーしか在廊しませんが、14日を楽しみにしております。
さて、今日は昨日の続きでパトロンの変遷②です。
市民や教皇、教会がパトロンになっていたということをかきました。
〇1516年頃
ドナテッロ「聖ゲオルギウス」
石膏デッサンでよく聖ジョルジョ(とも呼ぶそうです。)と言って描きました。何とも言えない顔していて面白いんだよなあ。
さて、15世紀のイタリアのフィレンツェでは職種ごとにギルドと呼ばれるグループがつくられました。
ギルドは「親方」と認めたものでない限り新規参入を認めませんでした。物乞いのギルドもあったようです。
ギルドは強力な力を持つようになり、都市の政治などにも影響力が持つようになります。
上の画像(全身像)を注文したのは武具馬具組合(甲冑組合・刀剣組合)でした。
モチーフになっている聖ゲオルギウスは現在のトルコで布教活動を行っていたとされる伝説的人物で、囚われの王女を救い出すためにドラゴンを退治するエピソードで知られます。
〇17世紀
ディエゴ・ヴェラスケス「フェリペ四世の肖像」
フェルディナンド・ボル「ワイン商人のギルド」
芸術のパトロン活動は、再び君主や貴族の支配階級と、教会によって独占されるようになります。
ヴェラスケス「フェリペ四世の肖像」は強力な権力を持っていたスペイン王の肖像です。
もちろん注文をしたのは王様です。
17世紀オランダは市民階級が中心となって構成された社会でした。
「ワイン商人のギルド」は集団肖像画です。描かれている人全員が等しくお金を出しています。俺だけ似てない!という事態を避けるため、画家は大変でした。
☆パトロンの変遷まとめ☆
↓
君主(ローマ帝国)
↓
君主、教会(中世)
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君主、教会、ギルド(ルネサンス)
↓
君主+貴族、教会(オランダを覗くバロック) 商人(オランダ)
↓
↓
市民、企業(現代)
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
家族の肖像展
【会場】阪神百貨店梅田本店9階 美術画廊
【会期】4月25日ー5月1日
【時間】午前10時ー午後8時 最終日は午後5時閉場
家族をテーマに様々な作家が作品を制作しました。
私は全日終日会場にいる予定です!
大阪の方々にお会いできることを楽しみにしております。
ぜひお越しくださいませ。