パトロンの変遷
今日も生きてます。
最近絵具を少しグレードアップしてリキテックスのプライムという絵具を使っています。やはりより安い絵の具よりも透明感が違う。そして絵具が乾く前と後とあまり色に違いがないので描きやすいです。
結局燃える思いを持っていても技術的に追いついてないと作品にならないので、道具にもこだわっていきたいです。しかし道のりは長いなあ。技法のことも詳しく知りたいなあ。
さて、池上英洋さん著の西洋美術史入門を読んでいます。
今日はパトロンの存在についてです。
昨日は貧しい子供の絵を慈善行為のアピールとしてカトリックの富裕層が画家に注文していたことをかきました。
今は昔よりも画材が身近になったこともあり、趣味としてでも絵を楽しむ人たくさんいますよね。
昔はそういうわけにはいかず、どの絵にも描いた人に注文をした人がいました。それがパトロンです。趣味で作品をつくるのは近代的な行為です。趣味で作品をつくるときは私の作品近代的だわと思いながら作ってください。
画家や絵の様式の変遷はよく語られますが、今日はパトロンの変遷について書こうと思います。
〇1万9千年前
ラスコー洞窟壁画
人類最古の絵ともいわれるフランスのラスコーの壁画は何のために描かれたのかは解明されていません。私が高校の頃の美術の授業のときは儀式のためと教わりましたし、参考にしている池上英洋さん著の西洋美術史入門には狩猟の成果を感謝するため、何らかの呪術的な目的ではないかと書かれています。
この絵に関してはパトロンに頼まれて描いたものではないだろうと推測されます。
〇紀元前5世紀
ギリシャは各都市がそれぞれ小さな国家のようでした。そして重要な決定は町の広場に集まり、直接選挙で決めていました。
選挙権を持つのは一定額以上の税金を納めた特定年齢以上の男性に限られていましたが、国家を市民全員で運営していたギリシャ人はパルテノン神殿のような大規模な芸術作品に対しても全員で一つの大きなパトロンの役割を果たしていました。
〇315年
ローマ帝国で唯一の皇帝となったコンスタンティヌス帝が312年のミルウィウス橋の戦い(この戦で当時分裂していたローマ帝国が統一へ前進した。)での勝利を記念してつくらせたものです。
ちなみにコンスタンティヌス帝の頭像
めがおっきいなあ。
コンスタンティヌス帝はそれまで禁止されていたキリスト教を公認しました。キリスト教のための大聖堂などは教会がパトロンです。
明日に続きます。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〇展示のお知らせ〇
山本冬彦推薦作家による 2018自画像展
【会場】Gallry ARK
【会期】4月12日ー4月21日 日曜休廊
【時間】午前11時ー午後6時 最終日は午後5時閉場
オープニングパーティーが4月14日の15時から始まります。
出品している作家さんやコレクターとして有名な山本冬彦さんが出席します。
私も参加する予定ですのでぜひお越しくださいませ。
家族の肖像展
【会場】阪神百貨店梅田本店9階 美術画廊
【会期】4月25日ー5月1日
【時間】午前10時ー午後8時 最終日は午後5時閉場
家族をテーマに様々な作家が作品を制作しました。
私は全日終日会場にいる予定です!
大阪の方々にお会いできることを楽しみにしております。
ぜひお越しくださいませ。