聖セバスティアヌス①
今日も生きています。
今日は聖セバスティアヌス…またはセバスチャンの絵についてです。
聖セバスティアヌス、マルコ・パルメッツァーノ画
美術作品をよく見るという方は見慣れているかもしれませんが、美術に関心のない人がこんな人間の裸が描かれた作品みたら何を描いているの⁉となりますよね。
誰が描かれているかというと聖セバスティアヌスというキリスト教の聖人が処刑される場面が描かれています。
他にもキリスト教の聖人はたくさんいるのですが、聖セバスティアヌステーマは他の作品よりも数多く描かれました。それがなぜなのか…というところをみていきたいなと思います。
いろいろな奇跡を起こしてキリスト教を布教していた聖セバスティアヌスですが、今日はよく描かれる殉教の様子を紹介します。
3世紀、ローマ帝国の皇帝であったディオクレティアヌスはキリスト教を迫害していました。ローマはローマ神話の多神教が多数派を占めており、皇帝も神の1人として君臨していたそうです。キリスト教は一神教なので迫害の対象になりました。
聖セバスティアヌスはディオクレティアヌス皇帝の親衛隊長でした。ですがキリスト教を信仰していたことがわかり処刑されることになってしまいました。
その処刑方法は絵に描かれているようにハリネズミのようになるまで無数の矢が放たれました。
そして放置(!)されました。彼を埋葬しようとやってきた聖イレーネという女性は聖セバスティアヌスは死んでいないことに気づき、自宅で介抱しました。回復した聖セバスティアヌスはそこで盲目の少女の目を見えるようにするという奇跡を起こし、再びディオクレティアヌス皇帝の前に現れ熱弁をふるったそうです。ですがそのあと死ぬまで殴られ遺体は捨てられてしまいました。
描かれているのは聖セバスティアヌスが矢でいられている場面ですね。
明日はなぜたくさん描かれたかについて描きたいと思います。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。