ラファエル前派⑤-ジョン・ラスキン-
今日も生きてます。
美術史の本や画家の本を読んでいると批評家の言葉が出てきます。美術の世界は画家がつくっているようにみえますが、批評家や学芸員研究者、画商やコレクターがつくっていっているのだなと思います。
ロイヤルアカデミーの教えに逆らうラファエル前派の作品に対する批判があがり、タイムズ紙に批判が載ると、ラファエル前派を擁護する投書を出した批評家がいました。
ジョン・ラスキン(1819-1900)
ジョンラスキンはラファエル前派を高く評価する評論を行い、メンバーの親交を結び彼らを指導し、コレクターを紹介するなどして有力な後ろ盾となりました。
ラファエル前派のメンバーはジョンラスキンの著書「近代画家論」に影響を受けていました。そこにはルネサンス以降の絵画が様式化していることと、自然の真実を偽っているということ、自然の中から「そこから何も選ばず、何も拒まず、何も蔑むことなく」謙虚に自然を写し取るべきだということが書かれていました。
ミレイは自分の支持者であった詩人を通じてラスキンに支援を求めていたそうです。
明日はジョン・ラスキンについて。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。