ヨース・ド・メイ
今日も生きています。
怖い夢を見ました。
雪が積もりたくさん降る中、超大きな雪男に雪ごと握りつぶされるのを逃げる夢でした。怖いよ。文字にすると面白いけど笑い事じゃなかったよ。ちなみに夢の映画で思い起こすのは「The cell」内容は怖いですが映像がきれいで惹かれます。たまに確認したくなる不思議な映画です。(怖い部分は飛ばします。)
今日も「視覚芸術の巨匠たちー世界のだまし絵作家20人の傑作集ー」創元社アルセッケル著から作家さんを紹介します。
ヨース・ド・メイさんです。
「これはマグリットではない」
マグリットの作品に「これはパイプではない」というものがありますが、それに対する視覚的なダジャレです。
「冬の景色のためのブリューゲルのためのパーティ」
「見えない男の肖像」
1928年ベルギー生まれの作家さんです。
美術学校で学んだあとは同校の室内装飾と色彩の講師になりました。1956年にみたエッシャーの展覧会が大きな影響になりました。そして1959年にはエッシャーも影響を受けたライオネルとロジャー・ベンローズ親子による不可能な図形の論文を読みます。(私も読んでみようかな)その当時は家具のデザインの仕事をしていたのにも関わらず、不可能な図形をつくることに駆り立てられました。
「水道橋の周りの長い道を行く二人」
「内と外の眺めを持つ窓」
1968年にはリスクの大きなプロの画家になるために今までのデザインのキャリアを捨てました。
「二つの方向を持つ窓の静物」
「ヨース・ド・メイの柔軟構造建築に見とれているポテロ風の鳥
(※ポテロは作家で、ふくよかな女性像をよく描きます。)
「画家の待合室」
「マグリットのセラピストによって観察されているエッシャーの考える人」
「大ベルギー都市のための美しい建築」
「私はありえないものを再現しながら、それを見る人が本当に存在しそうだと思えるやり方で表現することができる喜びを経験することができました。もし不可能なものに注意を引き付けたいなら、不可能な要素をベールで覆って、浅はかな観察者には気づかれないように作品を提示することで、まず最初に自分を、次いで観衆を欺こうとしなければならないのです。」
「オウムと家族のための奇妙なパノプティコン構造」
「フランドルの冬の日のメランコリーな旋律」
作家さんはフランドル地方の伝統を誇りに思っており、画像を見てもわかりますが典型的なフランドル地方を彷彿とさせるような場面にブリューゲルやマグリットやエッシャーの作品から引用した人物を住まわせています。
この錯視すごいだろ!というような絵の作りではなく、しれっと錯視が絵の中に溶け込んでいるのが面白いですね。
翻訳されるとわからなくなってしまいますが、タイトルは母国語では面白い語呂合わせになっているそうです。
エッシャーの影響ってたくさんの人にあるんだなあと思いつつ、そのエッシャーに影響を与えた論文を読めそうだったら読んでみたいと思いました。
今日はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございました。