エッシャーの平面の敷き詰め問題
今日も生きてます。
昨日数学にはどんな図形であったら平面を敷き詰められるのかという問題「平面の敷き詰め問題」から日本の紋様の話をしました。この問題を絵にしている版画家がいます。
マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898年6月17日 - 1972年3月27日)オランダ生まれ。中学校の数学の教科書に作品が載っていたような気がします。そのときはなぜエッシャーの作品が数学の教科書に載っていたのかわかりませんでしたが、エッシャーの作品は数学と結晶学を表現しているものがたくさんあります。例えば昨日の「平面の敷き詰め問題」から作品になっているもの。↓
「空と水Ⅰ」
「昼と夜」
教科書にはこの作品が載っていたかな。
「上と下」
私が中学校の頃みた作品は芋虫みたいな虫が這っている絵だった気がします。
エッシャーといえばこれが有名です。
「滝」
「描く手」
面白い作品ばかりです。昔は淡々としていて何が面白いのかさっぱりピンと来てなかったけれど、今見るとエッシャーの作品ってめちゃくちゃ面白いしうまいし不思議でかっこいいなあ。そして作家さん本人の雰囲気も素敵ですね↓
学生の頃から数学には興味を持っていたそうです。お兄さんが結晶学者でその影響もあるみたいですね。
昨日のブログで数学専門の人は模様をみかけたときはあれは内角が何度で和がああだから敷き詰められているんだな。とか思うのかな。と書きましたが、たぶんエッシャーはそのように考えていたのではないかと思います。
今読んでいる本「法隆寺にひそむ白銀比 五稜郭にひそむ黄金比」べレ出版、江藤邦彦著には平面の敷き詰め問題を様々な図形で解決しています。
くさび型
正五角形は平面に敷き詰められないが、正五角形とひし形を組み合わせると敷き詰めれる
1918年にラインハルトが発表した五角形の一つ
ラインハルトが発表した六角形
芸術作品って何がとっかかりになるかわかりませんね。作品をみていても、実は地球上の私が知らない問題をテーマにしている可能性もある。エッシャーは。「自分は芸術は進歩するものではない、前の時代の画家が残してくれたものからスタートするものではない、作家が原点から出発して作品を作っていくのだと思っていた。」と言っていたそうです。美術勉強しようとすると西洋美術史見てしまいますが、芸術ってもっと広い可能性があるのかなあと思いました。
最後まで読んで頂きありがとうございました