ヘルムホルツ・コールラウシュ効果
今日も生きてます。
展覧会の準備に終われつつ、残暑お見舞いをだそうかなあと思い色々考えています。新しく描きたい気持ちはありますが展覧会前のため時間的にキツいので作品のポストカードで挨拶することになりそうです。無念。
そもそも残暑見舞いの由来ってなんなんだろうと調べてみたところ、江戸時代の頃に一年を上半期と下半期にわけ、自分より身分が高い人に挨拶回りをする習慣がもととなっているそうです。人数が多いと大変そうですね…。それに引き換えると郵便制度ができたいまはだいぶ便利になりましたね。ありがたや。
ちなみに残暑見舞いは個展の作品の絵はがきにする予定です。
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さて、今日も色のはなしです。
唐突ですが、画像はブリジットライリーという作家の作品です。
画面に描かれたゆらゆらの波線に、青や紫色の色身を感じませんか?
実はこの作品は白黒作品です。
ブリジット ライリー(Bridget Riley)は1931年生まれのイギリスの画家です。目の錯覚を利用した作品を多く描いています。
1960年代に 上の作品のように錯視の知覚心理学的なメカニズムにもとづいて、特殊な視覚的な効果を与えるよう計算された絵画作品のジャンルをオプティカルアートといいました。
絵は止まってるのに見ていると波打って見えてくる画面や格子の間の白い点が点滅してるように見える絵など、不思議な絵がたくさんオプティカルアートにはあります。
オプティカルアートを深堀するのも面白そうですが、今日は色のはなしです。なぜこの作品かというと、白黒灰色等の無彩色でもある程度有彩色の様子を表すことができるということを示したかったからです。
実際はモノクロなのに不思議です。
色は脳による知覚化作用によって特殊な知覚のされ方があるようです。これから色の特殊な知覚のされ方にはどのようなものがあるのか見ていきたいと思います。
無彩色はわかりましたが、有彩色はどうでしょうか?
有彩色は目にたいして固有の働きかけがあるそうです。それは最も彩度の高い純色には明るさを感じることです。
ちなみにこの効果の事をヘルムホルツ・コールラウシュ効果と言います。
発見した人の名前です。この効果の名前だけ聞いてもとても色の事とは思えませんね。会話の中から聞こえてきたらよくわからないけど頭良さそうに見えるかも。頭良さそうに見えるかもと思ってタイトルにしてみました。笑
こういった効果を利用して絵のなかにとりいれていくのがよく絵を制作する場面でよく聞く「バルールを合わせる」ということです。
バルールについては明日取り上げたいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。