色の魔術師
今日も生きてます。
今日はプリンセスシリーズにニスを塗ってました。
画像はニス塗り中のつるつるの絵。
そろそろ塗らないと展示に間に合わない笑
本当はもっと手をいれたい気持ちを押さえつつ断腸の思いでこの作品はもう終わり!としていることが多いです。たぶん完成と自分が思うまで描いたら描きすぎになっているんだろうと思います。展覧会の度にもっと余裕を持って進めたかったと後悔しております。まだ展示まで少し日数があるので最後まで全力で走りたいと思います。
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さて、今日は色の話です。お付き合いよろしくお願い致します。
絵にはたくさんの色が使われていますが、それを見る目は優先順位をつけてものを見ています。必要だと選択されれば見え、必要とされなければ例え目の前にあっても永久に見えません。
それを踏まえて人間は色を今までどのように使われてきたか見ていきましょう。
「色」は訴えるものとして使われてきました。例えば赤色は土の色であり血の色、一番目に訴える色です。その働きは戦士時代から始まり、現代もサインとして残り続けています。
色は感情世界と深く結び付きます。
まずは呪いや祝いや進行に役立つものとして使われました。次に違いの目印として使われました。そして区別をしたり差をつける意図で神仏の象徴で位階の制度に使われるようになりました。現代社会では分類整理の目印に使われコミュニケーションの重要な手段になっています。
そして現在は社会生活を豊かにするものとして使われています。
色の効用というものを人類は認識していたんですね、
それを利用した色彩療法というものがあるそうです。
色は心の働きをかげから支えていて、色によって心や体の治療ができると考える人たちがいるそうです。この療法では描く色に役目を見出だしているそうです。
●マゼンタ
古い感情からの解放、成長する変化と自由を目指す色。
●赤
活力を与え元気づける色
解放された広い心のいろ
●黄
神経的な不安定こだわり、過剰反応を和らげるいろ
●緑
感情のバランスがなく、落ち着きを失ったときに使ういろ
●青緑
自己主張を強め、他人に影響される自分を改善するいろ
●青
忙しすぎて自分を失っているときに安心を与えるいろ。
参考にした絵画の教科書には注意書きに「これは原則的内容で頼り過ぎてはいけません」とありました。
本当に治療として色彩に効果があるかわかりませんが、青で食欲減退したり、赤い絵がオークションで高値がつくということを聞いたりするので、色彩には私たちの心に確実に働きかける力はあるのだと思います。生活に少し取り入れるのもいいですね。絵を描く身としては色の力を考えながら色を選びたいです。色の魔術師になろう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。