悩ましい絵画空間と恵比寿ジンプラ
明石恵絵画展-NEVERINDING DREAM-
【会期】2017年8月23日ー28日
【会場】伊勢丹浦和店 7階 プチギャラリー
【時間】朝10時30分ー夜7時30分
最終日は17時閉場
特別イベント
【似顔絵うちわプレゼント】
会期中明石恵が25歳を迎えることから今までの支えてくださった皆様に感謝の気持ちを込めて先着25名のお客様にその場で団扇に似顔絵を描きプレゼントします。
【開催日時】8月23日—27日 午後12時ー午後15時
【参加費】無料
【会期】8月23日ー28日
【会場】伊勢丹浦和店 プチギャラリー
全日在廊する予定です。
ぜひお越しくださいませ。
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生きてます。追われてますが、元気です。
今日は恵比寿にある額縁屋さんジンプラへ行って今度の8月の個展で展示する作品の額を選んできました。
お店の中には額縁のサンプルがずらりです。
絵に合わせてオーダーメイドでつくってもらいます。
店員さんとどんなものがいいかと相談しながら決めていきます。
マットの種類やマットの幅なんかも決めていきます。
額によって絵の印象も変わるので大事な選択です。
しかし結局は私の好みになります!
どんな額縁になったかはぜひ会場で確認してくださいね。
さて今日は悩ましい絵画空間について。
浪人中は絵画空間というものがわからなくてずっともやもやしていました。絵の講評のときに先生が「絵画空間◎×▽~」とおっしゃるのですが、絵画空間がわからないためその先の重要な言葉が入ってきてませんでした。悩ましい。笑
絵の奥行を表現する方法の一つが遠近法ですが、今日から何回かに分けて遠近法について勉強していきたいと思います。お付き合いよろしくお願いいたします。
遠近法を見ていくうえでまずは空間のはなしになるわけですな。
(絵画の教科書、日本文教出版、p68-67を参考にしています。)
絵画空間で悩んでいた頃から何年も経ちますが、今のところ私が出した答えは絵の中の奥行きなのかなと思います。ただその奥行きの考え方や捉え方は作家によって千差万別で、自分なりの絵画空間をつくることが絵描きの使命なのかなと思ってます。
絵画の永い歴史は画家が「空間」と戦ってきた歴史であると絵画の教科書には書かれています。
色々な空間の定義や捉え方が紹介されていますが、この中から興味深いものを2つ紹介したいと思います。
空間の捉え方は時代や地域によって異なります。
●日本の絵巻物には分断されることのない「空間の流れ」が表現されていて、そもそも「空間」という言葉自体が近代に生まれたもの。
日本に古くからある「空」という考え方は「世の中のすべての事物は、因縁によって起こるもので、実体がない」という意味をしめすもの。
●フォンタナが表現した「空間」は「遠近法」のような鏡像ではなく、現実の支持体が生み出す「空間」である。
一口に空間といっても捉え方は様々です。空間というと私はだだっ広い何もない場所をイメージしますが、「空」の考え方だと生まれては消え、生まれては消え、形をかえ変化し続ける「何か」をイメージします。
フォンタナの「空間概念」は有名な作品ですが、キャンバスの上でどのように現実のような空間を表現しようと線遠近法やら空気遠近法やらいろいろ試行錯誤していく中で、キャンバスにスッと切れ目をいれてこれが空間だと表現した作品です。(と、私は解釈しております。)絵具をこねくり回すのではなく、キャンバスという物体が持つ空間に視点を変えた気持ちいい表現です。
自分が空間をそう捉えているか、肌で感じているか、絵の中で何かを再現する場合にそれが顕著になるんだと思います。それがその作家の個性や表現になっていくのかな。私はどうなのかは…制作を続けながら探していきたいと思います。
とりとめない文章になってしまいました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。