絵の保存方法粉もん編。&ロペス雑談。
明石恵絵画展
【会期】8月23日ー29日
【会場】伊勢丹浦和店 プチギャラリー
個展があります。
DMなど制作中です…。
全日在廊する予定です。お楽しみに(^^)
//////////////////////
今日も生きてます。
ちょっと遅れてしまいました。
元気に生きてますよ。
今日は絵の保存方法について。
美術館で絵はどのような環境で保存されているのでしょうか
●美術館が美術品を保存するための必要条件
温度20℃±2℃
湿度55%±5%
明るさ50ルクス以下
防湿ケースに入れカビ止め剤も封入
社会的評価の定まった絵を半永久的に保存する場合はこれを満たさなければならないそうです。
自宅では…無理ですね。人間の私より好待遇を受けてそうです。
画材の使い方や描き方のレクチャーはよくありますが、保存の仕方は意外と情報を目にする機会少ないですよね。描いた作品をどう保存するかを画材別にみていきたいと思います。お付き合いよろしくお願いします。
◆鉛筆木炭やパステルなど
構造としては紙のへこんでいる部分に色がついた粉がはまり込んでいる状態です。他の油絵や水彩と比べても定着が不安定です。予備校では木炭デッサンをよくしていましたが、息を吹きかけるだけで紙の上にのせた木炭の粉がどこかに行ってしまっていました。苦手だったな…。予備校の課題の他に宿題を出されて、よくアントニオロペスという画家のデッサンの模写をしてました。昔渋谷BUNKAMURAで個展していました。
こんな絵を描く人です。↓
今は違うかもしれませんが、描写的に描く作家といえばこの人という存在。
鉛筆です。
すごい…
身近なものを絵に描かれています。
私は模写しましたが、エッセンスを学ぶことができずあまり上達できませんでした。
個展を見に行きましたが、印象に残っている作品↓
お手洗いの絵ですが、どうか眉をしかめないでください。
スリガラスの表現を見てほしいのです。
この絵をみたときなんて執拗なんだろう…と驚きました。
会ったことないけど、ロペスっていう人は何かを抱えている…と感じました。
話がそれてしまいました。反省。
木炭や鉛筆やパステルは完成した後フィキサチーフというスプレーを画面に吹き付けます。糊の役割です。ですが正直フィキサチーフをかけたからと言って完全に粉は定着しません。(経験談)こすれて粉が混ざったり、濁ったり、紙を重ねるだけでふわふわと画面の粉は旅立ちます。気を付けないと、あのときどんな絵描いたっけ?と取り出すたびに違う絵になります。
絵画表現の仕組みによるとパラフィン紙やセロファンのような表面がなるべく平滑な紙で画面を包むように保管する。そして厚紙で挟みずれないようにする。
粉もん系の作品を飾りたいときは、額にアクリル板を使うと少しの摩擦で静電気から色の粉末を持ってかれてしまうそうです。しかし、ガラスがもし割れると作品傷つけることに…どちらを選ぶかはあなた次第。
アクリル板に帯電防止剤をつけるのもありです。スプレータイプで額縁屋さんや画材屋さんで購入できます。内側には使ってはいけないそうです。
パステルや木炭は心の中で粉もん系画材と命名してます。
繊細なので特に保管には注意です。
今日はロペスに話がそれてしまいました。
明日は違う画材を取り上げます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。