リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

写楽って誰?謎に包まれた江戸時代の人気絵師!

今日も生きてます。

 

なるべく買い物減らそうと、最近下味冷凍を始めました。

 

たくさんの食料を管理するのが苦手で家の冷蔵庫は比較的スカスカでした。

 

あまり冷凍庫も活用されずじまい…

 

自粛も延長されましたね。

これを機に冷凍保存の技をゲットしようと、とにかく肉を切り、調味料を入れた袋に封じ込めました。

 

開封の義が楽しみです。

毎日の楽しみが少し増えました。

 

今後は野菜の冷凍術の能力レベルも上げていきたいです。

 

 

 

さて、江戸時代の人気絵師を取り上げてきました。

 

 

 

 

菱川師宣

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鈴木春信

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喜多川歌麿

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今日は写楽(しゃらく)を取り上げます。

 

 

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東洲斎 写楽「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」

 

写楽というと、上の役者絵が有名だと思います。

 

というか、写楽ってこの絵が有名過ぎて、もはやこの顔が写楽の顔だと思っている節があるには私だけでしょうか。

 

 

 

なぜ後世に名を残す絵師となっているのでしょうか?

 

経歴や作品を見ていきましょう。

 

 

 

〇東洲斎 写楽(とうしゅうさい しゃらく)の経歴

 

1794年(寛政六年)の5月から、翌年の1月にかけて約10か月活動します。

短い制作期間ですが、約140点ほどの作品を刊行しています。

 

版元は蔦屋重三郎です。

喜多川歌麿と同じ版元です。

 

主に役者絵相撲絵を手がけました。

 

 

 

写楽の正体 

 

写楽は↑のように10か月制作したという事しかわかってません。

写楽の正体は誰か説はいろいろとあるようです。

 

有名なものとしては、現在では能役者斎藤十郎兵衛(さいとう じゅうろべえ1763- 1820)

とする説があります。

 

この能役者の資料もあまり残ってないようで、写楽については大部分が謎に包まれたままです。

 

 

 

写楽の作品

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東洲斎写楽「三代目澤村宗十郎の大岸蔵人(寛政6年5月都座上演の『花菖蒲文禄曽我』より)」

Sharaku - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22235040による

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東洲斎写楽「二代目沢村淀五郎の川連法眼と初代坂東善次の鬼佐渡坊(寛政6年5月河原崎座上演の『義経千本桜』より)」

パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=509522

 

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東洲斎写楽「「四代目松本幸四郎加古川本蔵と松本米三郎の小浪」(ギリシア国立コルフ・アジア美術館収蔵)」

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東洲斎写楽「三代目瀬川菊之丞の「仲居おはま」(『花都廓縄張』)」

By Sharaku - http://space.geocities.jp/sha48raku/sharaku/ama

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東洲斎写楽「初代市川男女蔵の「奴一平」『恋女房染分手網』」

rini-shinni.html, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4598367

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東洲斎写楽「曽我五郎と御所五郎丸」

By Sharaku - Yamaguchi, Keizaburō (1994). Sharaku no Zenbō 写楽の全貌 (in Japanese). Tōkyō Shoseki. ISBN 978-4-487-79075-3., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=55167253

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東洲斎写楽「四代目岩井半四郎の鎌倉稲村が崎のおひな娘おとま 実は楠政成女房菊水」

By Sharaku - Yamaguchi, Keizaburō (1994). Sharaku no Zenbō 写楽の全貌 (in Japanese). Tōkyō Shoseki. ISBN 978-4-487-79075-3., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=55168518

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東洲斎写楽「瀬川菊乃丞の田辺文蔵妻おしづ」

『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新より引用

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東洲斎写楽 左「中山冨三郎の吉興御台つくば御前」 右「中島勘蔵の馬子寝言の長蔵」

『マンガでわかる日本絵画の見かたー美術展がもっと愉しくなる!ー』監修矢島新より引用

 

 

 

 

写楽は役者の大首絵でデビューしました。

 

背景が銀色ですが、これは「黒雲母摺り」(くろきらずり)と呼ばれるものです。

 

黒雲母摺りは背景に色を塗った上に雲母の粉を使用する技法です。

キラキラします。

 

 

描かれた役者の顔をみてみなさんはどう思われるでしょうか?

 

個人的にはあまりリアルに感じられませんが、江戸時代の人々にとっては役者の特徴を捉えたものであったそうです。

 

というより浮世絵は対象を美化して描くのがおきまりであったようですが、写楽は役者を美化せずに描いていたそうです。

 

なので販売当時の評判はそれほど良くは無かったそう。

 

 

 

 

後に写楽が評価されるのはドイツの美術評論家が出版した『SHARAKU』がきっかけです。

 

 

 

個人的にはポーズは面白いけれど全体的に見て写楽の作品はあまり趣味ではありません。

 

歌舞伎がもう少しわかればもう少し楽しめそう。

 

謎が多いのでもう少し掘り下げたらまたブログで取り上げたいと思います。

 

 

 

 

 

今日はここまで

最後まで読んでいただきありがとうございました。

akashiaya.jimdofree.com