リアル絵描き日記

画家明石恵のブログです。

酒呑童子ー酒は飲んでも…ー

今日も生きてます。

 

台風が通りすぎました。

 

皆様のところは大丈夫でしたか?

 

風が強かったり、水害があったり…まだ気を抜かずに過ごしたいと思います。

 

 


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↑は歌川芳艶の「大江山酒呑退治

 

画面真ん中の赤い顔は鬼の酒呑童子(しゅてんどうじ)

今日は鬼退治した英雄の話です。

 

 

 

酒天童子ざっくりあらすじ~

 

 

出典

 

15世紀初頭の現存最古の絵巻とされる「大江山絵詞」(おおえやまえことば)が酒呑童子の原型です。

 

そこから様々な作品がつくられます。

 

 

舞台

 

物語の舞台は平安時代の京都です。

 

 

 

主要登場人物

 

酒呑童子(しゅてんどうじ)

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京都の山(大江山、または大枝)に住んでいたと伝わる鬼の頭領。

 

酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていました。

 

京の都から人をさらい、悪事を働いていました。

 

 

源頼光

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平安時代中期の武将。

 

父が形成した源氏武士団を継承し、自らは摂関家の警護なども務めました。

 

また、藤原家に仕えます。

 

頼光に近い武士像の話が頼光の伝説として語り継がれました。

 

 

源頼光の部下四人

 

渡辺綱

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碓井貞光

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卜部季武

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坂田金時

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ざっくりあらすじ

 

京の若者や姫君が次々と神隠しに遭います。

 

そこで帝は源頼光らを征伐に向わせます。

 

頼光らは山伏を装い鬼の居城を訪ねます。

 

警戒していた酒呑童子ですが、酒を酌み交わしているうちに身の上話などを語りはじめます。

 

そこで、頼光は酒呑童子に神から与えられた「神変奇特酒」(神便鬼毒酒)という酒を飲ませます。

 

「神変奇特酒」(神便鬼毒酒)は、人間が飲めば薬になるが、鬼には毒になるというものでした。

 

頼光たちは眠った酒呑童子を襲い、首をはねます。

 

生首はなお頼光の兜を噛みつきにかかったましたが、仲間の兜も重ねかぶって難を逃れました。

 

 

 


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大江山絵巻(絵詞)』—逸翁美術館所蔵

 


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美女をはべらす酒呑童子

 

 


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歌川国芳

酒盛り最中の酒呑童子

 

 


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歌川国芳大江山酒呑童子を退治する頼光と四天王」

酒呑童子の寝込みを襲う頼光ら。

酒呑童子の顔が人間から鬼の形相に変わっていっています。

 


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鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より「酒顚童子

 

 

日本の悪者は基本的に鬼なんですね。西洋では悪魔なのかなあ。

 

前回の大蛇の話と同様に酒に酔ったところを襲うという退治方法です。少し卑怯な感じが否めないのは私だけでしょうか?

 

酒呑童子の出生については各地に諸説あるようで、ヤマタノオロチと血が繋がってる説もあるようです。

 

そうなると酒は飲んでも飲まれるなは家訓になりますな。

 

個人的に面白いと思ったのは、絶世の美少年であったため多くの女性に恋文をもらったが、読みもせず全て焼いていた。

 

想いを伝えられなかった女性の恋心が煙となって、彼の周りを取り囲み、その怨念によって鬼になったという…というもの。

 

女の怨念凄まじいし、酒呑童子がクールな美少年であったというの物語的にも絵的にも面白いです。

 

 

 

 

頼光と一緒に討伐した仲間たちのことも取り上げたいと思います。

 

 

きょうはここまで。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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